幸福の科学で説かれている、霊的な側面から見た病気のメカニズムについて解説します。
肉体ではなく、魂が人間の本質
私たち人間は、肉体に魂が宿って生活をしている、スピリチュアルな存在です。たとえ肉体がなくなっても、魂は永遠に生き続け、魂を磨き、向上させるために何度もこの世に生まれ変わります。肉体ではなく、魂(心)こそ人間の本質です。肉体をまとって生活しているこの世においては、心と体が影響を与え合っており、心が病めば体も病気になり、体が病めば心も悪い影響を受けます。生活習慣を整えるだけでなく、日々、心を調和して、心身ともに健やかに保つことが大切です。
病気をつくる原因① 繰り返し発される思いが幽体を傷つける
人間の体を霊的に見てみると、肉体にオーバーラップするように、「幽体」が収まっています。幽体は、内臓から髪の毛、爪に至るまで肉体とそっくりで、いわば魂が肉体に宿るための霊的なスーツのようなものです。幽体は、魂の中核である心から発信された「自分とはこういうものだ」という思いを受け止め、肉体をつくる“設計図”の役割を果たしています。怒りや憎しみ、悲しみなどの破壊的な思い、自己処罰的な考えを一定期間以上、繰り返し発していると、それが幽体に影響を与え、病変となって肉体に現われてくるのです。
病気をつくる原因② 不成仏霊(ふじょうぶつれい)や生霊の憑依(ひょうい)
成仏していない霊が取り憑くと、その人が亡くなったときの症状が体に出てくることがあります。この場合は、地上の本人が仏法真理を学んで実践するなどして、心が天国的になり、光に満たされれば、不成仏霊は憑いていられなくなります。また、特定の人から嫌われたり、恨まれたりして、相手の生霊に取り憑かれると、病気になることがあります。生霊とは、その人の守護霊に、本人の強い念(おも)いが合体したもの。この場合は、思い当たる特定の相手との関係が修復できればベストです。
病気をつくる原因③ 過去世からのカルマ
過去世から持ち越した心の傾向性の課題があったり、良くない行いによって「悪いカルマ」をつくると、それを償うために、現世で病気になることがあります。例えば、過去世で武士に生まれて多くの人を斬ることになり、後悔の念を持って亡くなったとします。すると、今回の人生では「病気になって肉体的な痛みを感じ、闘病の苦しみを味わう」「手術が必要になり、メスで切られる」などの経験をすることで、カルマの刈り取りをするのです。このような「縁起の理法」は、過去・現在・未来を貫くもの。今は分からなくても、病気には何らかの意味があると考えましょう。
(「Are You Happy?」2018年12月号)