「実は私、画皮でした」体験談〔元No.1ホステス〕

画皮体験談

“私じゃない私”に変身できることに喜びを感じていました。

テクニックを駆使し、No.1ホステスに上りつめた佐藤さん(仮名)。しかし、その後にはさまざまな苦しみが待っていました。ホステス時代の体験や、辞めた後の心の変化について聞きました。

入店3カ月で売り上げトップに

私がホステスを始めたのは、大学を卒業したばかりの24歳のとき。当時住んでいたアパートの取り壊しが決まり、引っ越し資金が必要になったことがきっかけでした。
両親の反対を押し切って遠方の大学に進学した私は、親に相談もできず、昼間は障害のある方の支援施設で働き、夜は小さなラウンジで働くという二重生活を始めたのです。
(お金のためだから仕方ない……)

最初はホステスをすることに抵抗はありましたが、接客業のアルバイトをしていた経験もあり、すぐに慣れていきました。その矢先、お客さんとして来ていた年上の男性に誘われ、不倫関係に……。彼は結婚してからも恋人を切らしたことがないという遊び人で、私にホステスとして売れるためのテクニックを教えてくれました。
「24歳なんだから、24歳の子しか着られない服を着なさい」
「お客さんに『この子と外で遊んだらどれだけ楽しいだろう』と期待させる私服を着て出勤をして、あえて見せたほうがいい」

教えられた通りに服装や仕草を変えていくと、驚くほど売り上げが伸びていきました。同時に、これまで男っぽい格好ばかりしていた自分が、年相応の華やかな姿に〝変身〞できることに、楽しさを感じるようになっていったのです。

「こんなに急激に変わって売り上げが伸びた子は初めて見たよ」
3カ月経ったころには、オーナーにそう言われるほどでした。お客さんからブランド品や家電など、高価なプレゼントももらうようになり、気が付けばお店で売り上げはトップになっていました。

「私、一体何がしたいんだろう……」

売り上げを伸ばすために、営業できる〝自分のお客さん〞も増やしていきました。お客さんと仲良くなり、名刺を渡して連絡をもらい、自分の出勤日に来てもらうようにするのです。

 
 
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腰痛、そして軽度のうつ病に
外見の美しさだけにこだわるのをやめて
10カ月の画皮生活の代償

 

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