教育界で進むデジタル化
昨年は「小中学校の一斉休校」が行われ、苦労されたご家庭も多かったのではないでしょうか。年明け早々、11都府県に「緊急事態宣言」が出されましたが、今回は小中高校に対する一斉休校措置は取られませんでした。しかし、その一方では「教育のデジタル化」という流れが加速しつつあります。
文部科学省は小中学校での 一人一台の学習用タブレットの配備や、校務のクラウド化などを目指す「GIGAスクール構想」を打ち出しています。さらにはマイナンバーと小中学校の成績とを紐づける方針も出されました。「学校の成績が一生ついて回る」ことへの反対の声も出ていますが、蓄積したデータを活用し、指導方法の改善や優れた人材を育成するというふれこみです。
また高校でも遠隔授業で取得できる単位の上限を増やす方針が決まり、大学ではオンライン講義のコンテンツを「商品化」するという構想も出ているといいます。
コロナ禍をきっかけに「先端技術」を使って教育を効率化し、改革しようとする傾向が顕著になっています。
教育熱心な教師の大切さ
多くの人がデジタル化やリモート化を歓迎しているかに見えますが、どうもそうではないようです。
ある高校生は、「コロナで学校が臨時休校になって初めて、先生や友達の存在が勉強のモチベーションになっていたことに気づいた」と言います。
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