私の友人(女性・26歳)は恋愛や人間関係などでうまくいかないことがあると、リストカット(自傷行為)をしては周りを騒がせています。彼女はバイト中に彼氏から連絡があると、店長に無断で抜け出して会いに行ってしまうなど恋愛依存体質で、彼氏に振られたときはパニックになってリストカットをし、夜中の2時に電話で呼び出されたこともあります。現在は新しい彼氏ができ安定しているのですが、「また何かあったら」と心配です。彼女の家は代々医者の家系なのですが、3人兄妹のうち彼女だけが芸術系の道に進み、家族ともあまりうまくいっていないようです。大学時代から親しくしている大切な友人なので、ぜひ幸せになってほしいと思っています。どうすれば彼女の自傷行為を止められるでしょうか。
26歳・女性・会社員
リスクを伝え、“もう絶対しない!”という約束を
ご相談の内容から“彼女に幸せになってもらいたい”という優しいお気持ちが伝わってまいります。リストカットは大きな精神的ストレスを抱え、対処がうまくできないときに、行き場のないストレス解消の手段として行うものだと言われています。ストレス源のほとんどが対人関係だと言われ、“慢性的に繰り返しやすい”という問題もあります。
また霊的な視点で見ると、リストカットには「悪霊を引き寄せる」という危険性があります。誰かを恨んだり、自分や人生が嫌になって、感情の起伏が激しくなると、地獄の悪霊と波長同通して憑依されます。そして“悪霊に操られる”ようになると、本人の意志に反して“死に至る”こともあるのです。
自傷行為を止めるには、周囲からの援助が必要です。ぜひ親友であるあなたから、「危険だから、絶対にやらないと約束してほしい!」と愛情を持ってお伝えしましょう。自分を信じてくれる人と交わした約束は心のブレーキとなりますし、一度我慢して乗り越えることができればそれが「自信」となり、次はもっと止めやすくなります。“何とか耐えること”が、一番の治療法になるはずですよ。
日ごろから“ご本人の気持ちを聴いてさしあげる”ことも大切だと思います。話すことでストレスが吐き出され、自傷したいという衝動も和らぎます。“リストカット以外のストレス発散法”を一緒に見つけてあげるのもよいでしょう。大きな声で歌ったり、感情を紙に綴ったりすることも効果的です。
恋愛成就の秘訣は「相手と一定の距離を取る」こと
また彼女は“恋愛依存体質”ということですが、やはり「家庭の愛情がほしい」というのが本音なのだと思います。おそらく「幼少期から両親の理解や評価が得られなかった」という寂しさや孤独感がおありだったのでしょう。特に感受性豊かで繊細な芸術家タイプの方は悲劇的なものとの親和性も高いので、深い心の傷を持ち続けているのかもしれません。
彼女の場合、親から与えられなかった愛(心の空白)を他の人からの愛情で埋めようとしたために、破局してしまったように思います。あまりにも理想的で完璧な愛を求め過ぎてしまったのかもしれませんね。
恋愛成就の秘訣は「相手と一定の距離を取る」ことです。適度な独立の精神を持つことで人間関係はよくなりますので、“相手から見て理想の女性になれるように努力する大切さ”もあわせて伝え、見守ってあげましょう。必ず幸福な未来が訪れることと思います。
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(「Are You Happy?」2017年1月号)
伍井美知子
幸福の科学 総本山・那須精舎講師。1992年に幸福の科学に奉職し、東京正心館講師やスター養成部部長、幸福の科学学園那須本校 宗教教育担当などを歴任。現在は研修などを通して研修生や参拝者の悩みに親身に答え、シニア世代が生涯現役で活躍できるようアドバイス等も行っている。