TikTokで過熱する米中対立
短い動画を投稿できる中国製アプリ「TikTok」は、日本でも若者に大人気です。しかしこのアプリを巡り、米中で激しい争いが起こっています。
7月上旬、トランプ米大統領は、安全保障上の理由で、TikTokのアメリカ国内での使用禁止を発表しました。8月上旬には、運営元の中国企業バイトダンスに対して、TikTokの米国内の事業をアメリカの企業に売却するように命じる大統領令を発令。45日以内に売却できなければ、国内の事業展開を禁止するという、強気な姿勢を示しました。バイトダンス側は、大統領令を憲法違反としてアメリカ政府を提訴し、真っ向から対決する姿勢を見せています。
この背景には、TikTokがスマートフォンの識別番号を無断で収集して、利用者の位置やアドレス、検索履歴などを中国政府へもらす危険性が指摘されたことがあります。トランプ大統領はここ数年、中国ハイテク企業への締め付け
を強め、情報流出を徹底的に排除しようとしているのです。
続きは本誌でお読みいただけます
▶ 中国の恐るべきAI監視
▶ AI全体主義を食い止める