「生姜紅茶」や「にんじんりんごジュース」「体温め」「少食」など、東洋医学に基づいた独自の自然療法を提唱し、自身も50年間病気知らずの健康体で活躍する石原結實先生に、生涯現役で過ごすための「体」と「心」の健康法についてうかがいました。
「体」づくりのポイント①
下半身の筋肉を鍛える
生涯現役人生を送るための体づくりでもっとも大切なのは「筋肉を保つこと」です。体の筋肉の7割は腰から下に集まっているので、年を取ってまず弱ってくるのが下半身なんです。
筋肉を動かしたときに分泌される「マイオカイン」というホルモンは、血糖値のコントロールや脂肪燃焼のほか、心臓の働きを助けたり、がん細胞の増殖を抑制するなど、さまざまな働きをします。そのため、下半身の筋肉が弱ってマイオカインの分泌が減少すると、糖尿病や高脂血症、心臓病、脳卒中、がんなどの病気にかかりやすくなるんです。
生涯現役で過ごすためには、「下半身の筋肉を鍛える」ことがいちばん。下半身を鍛えるための基本中の基本はウォーキングですが、外に出られないときなどは、10回×3セットを目安に、スクワットをやるのもおすすめです。無理をせずに休みながら行い、少しずつ回数を増やしていきましょう。
足腰を鍛える運動として、最近話題になっているのが、「ジグリング運動」という、いわゆる「貧乏ゆすり」です。年を取ると、股関節やひざの軟骨がすり減っていきますが、「貧乏ゆすりによって軟骨が再生した」という研究結果も出ているんですよ。貧乏ゆすり3分間で、20分ウォーキングしたときと同じ効果があるとも言われているので、股関節やひざが痛くて歩けないという方は、ぜひ貧乏ゆすりから始めてみてください。
続きは本誌でお読みいただけます
▶ 「体」づくりのポイント②「根菜を食べる」
▶ 「心」づくりのポイント①「明るく前向きに生きる」
▶ これでボケ知らず!石原先生の実践健康法
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