誰もが気になる「人は死んだらどうなるの?」という疑問。霊界への旅立ち方をシミュレーションしてみましょう。
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気づくと、体が透けて空中に浮いていた。これは一体……?
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ベッドに同じ顔をした人が……。これって私?
多くの場合、自分が死んで魂になったことがすぐにはわからず、肉体から出たり入ったりを繰り返します。
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頭から糸が伸びている。ベッドの私とつながっているみたい。
魂と肉体は後頭部から伸びた“霊子線”(シルバー・コード)でつながっており、切れると二度と肉体には戻れません。呼吸が止まってから24時間くらい経つと、霊子線が切れます。本当の死の瞬間は、心臓や脳波が止まったときではなく、霊子線が切れた瞬間です。
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お通夜が始まる。遺影に映っているのは私!?
遺影の前で泣いている家族に一生懸命話しかけても、自分の声は聞こえません。「やっぱり、私って死んだのかな?」と思うように。
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亡くなっていた家族が会いに来てくれた。
「導きの霊」として、先に亡くなった家族や友人が会いに来てくれることも。死の自覚を促し、あの世への旅立ちを説得してくれます。地上をさまよっていられるのは大体〝四十九日”が限度で、その後、あの世に旅立たなければなりません。
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“守護霊”を名乗る天使がお迎えに!
しばらくすると、属していた宗教の導き専門の霊や“守護霊”が迎えに来ます。生前、特定の宗教に入っていないと、天国では「案内役」が決まらず、お迎えに手間取ってしまうことも。
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“三途の川”に到着。向こう岸に渡らないと先に進めないみたい。
霊界の入り口は、山の麓や広い野原のような光景が広がっています。しばらく歩くと、“三途の川” に到着します。
“三途の川”は生死の境界線。川を渡ると霊子線が切れます。渡った先は菜の花などのきれいな花が咲いていたり、昔の身内や友人が迎えに来ていることもあります。
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三途の川の渡り方は人それぞれ
魂が汚れていない人は、水の上をスーッと渡れたり、橋が出てきて渡れたりしますが、執着が多い人は溺れそうになりながら渡ります。渡し船が出てくることもありますが、生前の肩書きや役職を主張する人は乗せてもらえず、「死後の世界では、この世的な地位や名誉は通じないのだ」と反省することになります。
また、ごくまれに、三途の川を渡ろうとしたときに、後ろから家族や知り合いの声が聞こえて肉体に引き戻される人も。これが臨死体験と言われるものです。
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水底にお金や名刺が沈んでいる。……けど取れない!
川の底には、名刺や預金通帳、お金などが沈んでいるのが見えますが、手を伸ばして取ろうとしても取れません。こうしたこの世的なものへの執着を捨てなければ、三途の川を渡れません。
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向こう岸に着くと、老夫婦が濡れた服を乾かしてくれた。
親切そうな老夫婦が濡れた服をたき火で乾かしてくれることがあります。木の枝に服を掛けると、人によって枝のたわみ方が違うようです。乾かす服の重さは、その人の“罪の重さ”を表しています。この服は、“幽体(ゆうたい)”という霊的な体の外側部分であり、この世的な想念や念いが染みついて重くなるのです。
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役所のような建物に到着。中にはシアターのようなものが……
案内に従って建物の中に入ると、そこのシアターで上映されていたのは自分の一生! 頭の中で考えていたこともわかってしまう上、観客の中には家族や友人も。これは“照魔の鏡(しょうまのかがみ)”と言われるもので、数十年の人生を1時間ほどで振り返り、自分の過去を反省します。さまざまな人生の転機にどう考えたか、どう乗り越えたかを見て、観客と自分自身が“審査員”となってその後の行き先を決めるのです。
ここからは、死後の行き先が決まった後の流れを、「天国行き」と「地獄行き」に分けて紹介します。
天国への入り口
天使の“先生”から、天国での暮らし方を教わった!
霊界の入り口には、あの世に還って間もない人に“霊界教育” をする学校もあります。“天使予備軍” が先生となり、肉体がない生活に慣れてもらうための授業を行うのです。
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あなたにぴったり合った霊界へ!
あの世に還ってしばらくは、懐かしい家族や友人たちと一緒に暮らします。しかしさまざまな反省、修行を進めるうちに、だんだんと何か合わない感じがするようになり、“自分の魂に合った” 天国へ行くための導きの霊がやって来ます。
※ 心の段階によって、行くべき天国も変わってきます。「霊界マップ」では様々な天国の世界を紹介しています。
Check!
宗教を学んだ人は一気に天国へ行くことも
生前からしっかり宗教を学び、ある程度の真理知識を持っている人の場合は、三途の川などは通らず直接光の天使が迎えに来ることもあります。その後、“あの世のオリエンテーション” として、この世とあの世の入り口あたりを少し経験し、本来自分がいるべき世界へ還っていきます。
地獄行きになった場合
到着したのは地獄!鬼に追いかけられて散々……。。
過去を振り返り、今までの生き方を反省する必要のある人は、「自分が間違っていた」と思うまで地獄で経験を積むことに。
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苦しんでいると家族の祈りが……。
先祖たちは地上の家族を見ています。子孫や遺のこされた家族が仏法真理(ぶっぽうしんり)に基づいた生き方をすることで、その姿が手本となり、地獄に堕ちた霊の反省を促すことができるのです。
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心から過ちを反省すると、天から導きが。
地獄で改心し、心から「この世界から出たい」と思えると、天使が救いの手を差し伸べることができるようになります。最終的には、“自分自身が” 心から反省することが必要です。
Check!
地獄は“病院”でもある
人間は皆、本来、神から分かれた光の子であり、天国の霊と地獄の霊の2 種類がいるわけではありません。天国の霊を健康体とすれば、地獄の霊は、一時期“病気” をしている状態といえます。地獄は、こうした霊が反省し、“健康” になるように神が用意された“病院” なのです。
◆死ぬ前に知っておきたい!
参考書籍:『永遠の法』『神秘の法』『悟りに到る道』『永遠の生命の世界』『信仰のすすめ』『霊界散歩』『正しい供養 まちがった供養』ほか(いずれも大川隆法 著/幸福の科学出版)
Illustration by Yuka Tsukamoto
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(「Are You Happy?」2017年5月号)