生涯現役のための若返り法 心を磨く

生涯現役マインドのつくり方

55歳以上を対象とした幸福の科学の集い「百歳まで生きる会」の担当として、日本全国のシニア世代と交流を深めてきた吉田美智子さんに、生涯現役に大切な心の持ち方をうかがいました。

生涯現役マインドで大切なのは「高い志」です

 日本の医療はどんどん発達しており、長生きをしようと思わなくても100年生きられる時代が近づいてきています。ここ数年で「生涯現役」という言葉を聞くことも増え、政府も人生100年時代に向けて定年の見直しなどを進めています。政府主導の生涯現役は、あくまでこの世的に働き続けることのみを目指したものですが、幸福の科学が提唱するのは、「喜びに満ち溢れた人生を送る本当の生涯現役」です。
幸福の科学には、「人間の本質は魂であり、その人が考えているとおりの人間になる」という教えがあります。仕事も定年になり、やることもなく過ごしていれば、体も早く弱っていきます。まずは「元気な老後を過ごそう」と決意し、マインドセットを変えることが大切です。しかし、「人としてどのように生きるか」を考えないまま、生涯現役を謳っていても、ただの空元気になってしまいますので、「高い志」を見つけることも大切です。私は今、日本全国を回りながら、活き活きと活躍しているシニアの皆さんとよく話をしていますが、「若さの秘訣は何ですか?」と聞くと、たいてい「やりたいことがあるんです」と胸を張って答えてくれます。それも自分のためではなく、他の人のためになる仕事に生きがいを見出していらっしゃるんです。

「老後にやることがない」と悩んでいる方は、ぜひ家族や友人、近所の方など、身近な人に喜んでもらえるようなことを探してみてほしいと思います。また生涯学習としておすすめしたいのが、正しい宗教を学ぶことです。信仰を持つことによって、死後に天国に還る方法を学ぶことができます。正しい宗教は「人間完成学」です。宗教を学び、強くしなやかな生涯現役ライフを目指しましょう!

「生涯現役ライフ」の不安Q&A !

Q 生涯現役って死ぬまで働かないといけないの?

A 「仕事=人を幸せにすること」と考えましょう

生涯現役と聞くと、「一生働かされる」と感じる方は、仕事を「お金のためにやりたくないことをやらされる」と思って、苦痛に感じているのかもしれません。「仕事は誰かを幸せにすることだ」と考え方を変えれば、感じ方も変わってくるのではないでしょうか。
パートで働いている、ある70代の女性は、「この年で働く場所があることが幸せなんです」と言っていました。これからAIの時代がやってきて、働きたくても仕事がない時代が来る可能性もあります。日々の仕事に魂を込めれば、自分自身の喜びに変わっていくはずです。

Q 老後の健康やお金のことが不安です。

A 取り越し苦労・持ち越し苦労は一日で片付けましょう

多くのシニアの方のお悩みをうかがっていると、「今悩んでも仕方がないことを考え続けている」ことがほとんどです。将来に対する不安を感じない人はいないでしょうが、「一日の苦労は一日で足れり」の思いで、毎日を生きることが大切です。
夜には一日の出来事を振り返り、悪いことをしてしまったら反省してから眠りにつきましょう。朝起きたときには、元気に目が覚め、新しい命をいただいたことに感謝しましょう。この習慣を身につけることで、常に透明な心を保つことができます。

Q 自分の環境を周りと比べてしまいます

A 与えられていることに目を向け、感謝の思いを持ちましょう

「あの人は老後の収入も安定している」「面倒見がいい家族がいていいな」など、自分と他の人の環境を比べて、自分に足りないものばかりが見えてしまうこともあると思います。暗い気持ちになったりイライラを感じたりしたら、まずは深呼吸をして落ち着きましょう。
自分が持っていないものではなく、与えられているものに目を向け、「健康な体がある」「歩ける」「目が見える」など、日常の小さな奇跡への感謝の気持ちを持ちましょう。うらやましいと思う相手には、嫉妬ではなく祝福の思いを向け、愛を与えていくことが大切です。

生涯現役でいるための4つのマインド

大川総裁の書籍の中から、生涯現役を目指す人が大切にしたい4つのマインドをご紹介。それぞれのポイントについて吉田さんに解説していただきました。

Mind1 明るく積極的に生きる

年を取っても、ある程度「Be Positive(ビーポジティブ)」であること、積極的に生きることが大事です。『老いて朽ちず』

老いて朽ちず

何歳になっても生涯現役で過ごすためには、自らの力で元気を自家発電し続けなくてはいけません。そんなときに大切なのが「Be Positive!」や「I can!」の精神です。
心で思っているだけでは、日常生活に流されて決意を忘れてしまうこともあります。おまじないのように「毎日明るく生きよう」「くよくよするのはやめよう」と何度も言葉に出したり、紙に書いて壁に貼り、毎日見直すことで、積極的なマインドが心に刻まれます。
生きているとさまざまな苦労があり、つい不平不満ばかり口に出しそうになりますが、天国に還るためには、人生最後の20年は、笑顔と優しい言葉―「和顔愛語(わげんあいご)」を心がけることが大切です。

Mind2 年下の友達をつくる

60歳以降の人は特にそうなのですが、自分より30歳ぐらい年下の友達をつくるように努力してください。『エイジレス成功法』

エイジレス成功法

地方の町内会などを回っていると、家にずっと一人でいてほとんど外に出なかったり、一人カラオケが趣味だというシニアがたくさんいます。そうして人付き合いが面倒になって、人との交流を避けてしまうと、元気がなくなっていくのです。
同じ年ごろの人と交流するのももちろん良いですが、年下の人と友達になることで、心がより若返っていきます。
私は今年で73歳ですが、心の年齢は30歳若いつもりでいます(笑)。40代の人と話をするときは、「私はこの人と同じ年ごろだ」と思うようにしているんです。若い人からは元気をもらえますし、新しい学びもたくさん得ることができて、常に新鮮な気持ちでいられますよ。

Mind3 優しさや愛を与えきる

五十五歳を過ぎれば、それからはお返しの人生です。『あなたは死んだらどうなるか?』

あなたは死んだらどうなるか?

幸福とは不思議なもので、自分だけが幸福になりたいと思っていると逃げていき、人の幸福を願っていると自然と自分にも訪れるものです。
大切なのは「自分が他人にしてあげたことは忘れ、他人にしてもらったことは忘れない」という思いを持つことです。たいていの人は、他人にしてあげたことは覚えていて、他人にしてもらったことは忘れてしまうもの。この考え方を転換することで、周りの人たちへの感謝が自然と湧いてくるようになり、同時に周りに生かされていることへの喜びが感じられるようになります。
年を取ってからは「お返しの人生」です。人の幸せを願って生きることで、本当の幸せをつかみましょう。

Mind4「信仰」を持ち続ける

年を取れば取るほど、(中略)「 最後は信仰が残ればよい」という気持ちでいてください。『青銅の法』

青銅の法

私は40歳で幸福の科学と出合い、「この教えで幸せになる人を増やしたい」という思いで活動してきました。この情熱は、70代になった今もまったく冷めません。「人はみな神仏によってつくられた存在である」「この世は魂修行の場であり、仏に向かって向上していくことを望まれている」と知ったことが、私の生涯現役の原動力です。
「自分と同じく、それぞれの人に仏性が宿っていて、同時代にこの地上に生まれた人たちは、ともに魂修行をしている仲間なのだ」と知ることで、本当の利他や感謝が生まれます。
信仰を持っているからこそ、自分も他人も大切にすることができるのです。最後には信仰心を選び取っていく思いが大切です。

(Are You Happy? 2020年4月号)

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