もし、ドラッカーがあなたの 「コミュニケーション力」をチェックしたら?

日常生活でも、仕事上でも、話し方がもっとうまければいいのにと思うことはありませんか?
次のチャートで、あなたの“コミュニケーション力”を測ってみましょう!
ドラッカー教授の教えをもとに、コミュニケーション能力のもととなる行動やマインドをチェックしてみてください。

 
1. あなたがコミュニケーションをとりやすいと思うのは、次のうち、どのタイプの人ですか?
A:「何のためか」という目的をはっきりさせた上でコミュニケーションをとってくれるタイプの人。→2へ
B:会話のリズムやペースを自分に合わせてくれて、共感できる言葉を使って楽しくコミュニケーションをとってくれるタイプの人。→3へ
C:質問をしてくれて、自分の考えをうまく引き出しながらコミュニケーションをとってくれるタイプの人。→4へ

 
2. どうやらあなたは、情報交換型のコミュニケーションが得意なようです。では、あなたは、相手の目の動きや表情から、気持ちの変化を読み取る努力をしていますか?
A:はい→5へ
B:いいえ→6へ

 
3. どうやらあなたは、感情共有型のコミュニケーションが得意なようです。では、もし、あなたが、本当は行きたくないパーティーに誘われたら、断固とした気持ちで丁寧に断ることができますか?
A:断わることができる→6へ
B:断われない→7へ

 
4. どうやらあなたは、コーチング型のコミュニケーションが得意なようです。では、あなたは、相手が明らかに間違った考え方をしていると思ったとき、嫌われてしまうことを覚悟で厳しいひと言を言うことができますか?
A:言える→7へ
B:言えない→8へ

 
5. あなたが嬉しいのは、どちらかといえば?
A:一致団結して何かを成し遂げたとき→9へ
B:困難な勝負に勝ったとき→10へ

 
6. 友人3~4名で話しているとき、あなたが心がけているのは?
A:周りが自分に言ってほしいと思っていることは何かを考えることき→10へ
B:自分が言いたいことをわかりやすく言うこと→11へ

 
7. 帰ろうとしたとき、上司に残業を頼まれました。あなたは?
A:快く引き受ける→10へ
B:しぶしぶ引き受ける、または断る→11へ

 
8. 正直に振り返って、あなたの会話の中で多いのは?
A:相手に関する話→11へ
B:相手と自分の話が半々→12へ
C:自分に関する話→結果Cへ

 
9. あなたは、相手の立場に立ってコミュニケーションをとる努力をしていますか?
A:している→結果Aへ
B:していない→結果Bへ

 
10. あなたは、熱意を持って努力していることがありますか?
A:3秒以内に「○○のために○○をしている」と答えられる→9へ
B:具体的ではないが努力はしている→結果Bへ
C:とくに努力していることはない→11へ

 
11. あなたは、自分の長所と短所を即座に挙げられますか?
A:挙げられる→結果Bへ
B:挙げられない→12へ

 
12. あなたが喜びを感じるのは?
A:人が喜んでくれたとき→結果Bへ
B:お金や物をもらったとき→結果Cへ


ドラッカー

結果A

ドラッカーも拍手で認めるコミュニケーションの達人です
あなたは相手の気持ちや立場を考えて、上手にコミュニケーションがとれる人のようです。コミュニケーションにおいてもっとも大切なのは、「何を伝えたか」ではなく、「何が伝わったか」ということ。あなたはきっと、相手にわかる言葉を使い、相手の理解に応じて話をしていることでしょう。これからも、正しく伝え、正しく聞き取って、よい人脈を築いていってください。

 
結果B

ドラッカーの教えを学ぶともっとコミュニケーション上手に
あなたのコミュニケーション力は普通レベルのようです。伝えたつもりが伝わっていなかったり、単なる雑談で終わってしまったり、という経験はありませんか? コミュニケーションにおいてもっとも大切なのは、「何を伝えたか」ではなく、「何が伝わったか」です。相手の気持ちや立場を考え、その会話によって何をしたいかを明確にすることで、あなたのコミュニケーション力は確実にアップすることでしょう。

 
結果C

ドラッカーも呆れるほどのコミュニケーション力不足です
人は自分のことを話すのが好きなものです。しかし、自分の話ばかりしていたら嫌われるのが普通です。もしあなたが自慢話や他人の批判をいつもしているようなら、気づかないうちに自分の評判を落としてしまっています。コミュニケーションにおいてもっとも大切なのは、「何を伝えたか」ではなく、「何が伝わったか」。つまり、相手の気持ちや立場を考えることが、よいコミュニケーションの基本なのです。

 
 

人間関係が悪化する原因はふたつ
「相手のことがわからない」「自分のことがわかってもらえない」

コミュニケーション力は、仕事をしたり、社会生活を送っていく上で基本中の基本の能力です。しかし、基本だからといって簡単なわけではありません。トップセールスマンと言われる人や経営者に成功のコツを聞くと、決まって返ってくる答えのひとつが、「正しく聞き、正しく話す」こと。そして、そのためにコミュニケーション力を磨くことなのです。

一方、人間関係で失敗する原因はふたつに集約されます。そのふたつとは、「相手のことがわからない」「自分のことをわかってもらえない」というもの。両方とも、コミュニケーション力を磨くことによって解決できます。コミュニケーションの達人は、人生の達人と言えるかもしれませんね。

チャートの最初の質問で挙げたように、コミュニケーションのとり方は、大きく分けて、情報交換型、感情共有型、コーチング型の3つがあります。まずは、自分が得意とするコミュニケーションのタイプに磨きをかけることが、コミュニケーション力の向上につながります。さらにレベルをあげるには、相手のタイプを見極め、それを認めて受け入れてあげる必要があります。どんな相手であっても、その人のタイプに合わせることができる、コミュニケーションの達人を目指したいですね。

 
監修/水村和司
Illustration by Shinichiro Hattori

(「Are You Happy?」2011年12月号)

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水村和司 

株式会社ミッションコーチング代表取締役

株式会社ミッションコーチング代表取締役。心理カウンセラー、プロコーチとして人生のミッションの発見や、やる気や能力を高めるコーチングを提供している。著書に『1秒でも早く! 「ダメージ」から抜け出す方法』(すばる舎リンケージ)がある。