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アルコール依存症の夫と自由奔放な母を支えて(Iさん・71歳)—やまとなでしこの生き方

厳しい母に育てられ、結婚後は夫のアルコール依存症に苦しんだIさん。
さまざまな苦難を考え方の力で乗り越えてきた人生を追いました。

アルコール依存症の夫と自由奔放な母を支えて

 

「いつ死んでもいい……」

福島の田舎町で生まれ育った私は、中学校の卒業と同時に東京へ来て、喫茶店で働きながら夜学に通っていました。その店の常連客として出会ったのが主人です。主人は物静かな人で、最初の印象は「何を考えているのか分からない、一番結婚したくないタイプ」でした。しかし友達として付き合っているうちに、私が19歳、主人が26歳のときにプロポーズされて結婚したのです。

大学の事務局で働いていた主人は、一日も仕事を休まず、有給休暇も取ったことがないような仕事人間でしたが、いつも仕事帰りにお酒を飲んで、夜遅くに酔って帰ってきました。子供が生まれても、そうした生活は変わりません。

(私はお金もなくて、1円でも安いものをあちこち買いに行っているのに……)
(ご飯もお風呂もいつも赤ちゃんと2人……)

そんな状態がつらくて、「私なんていつ死んでもいいんだ」とさえ考えていました。いつも下を向いて歩いていたので、近所の女性が見かねて声を掛けてくれたほどです。その方と次第に仲良くなり、彼女に誘われて、キリスト教系の宗教を学ぶようになりました。

ところが、しばらくすると、「すごくいいことが書いてあるよ」と、その彼女から、幸福の科学の本が送られてきたのです。さっさと前の宗教をやめて別の宗教を勉強していたことに腹が立った私は、「私に構わないで」と、はねつけました。

しかし44歳になったころには、家庭内でもトラブルが起こり、その宗教で教わるイエス様の教えに疑問が出てきて、悶々とした日々を過ごしていました。そして、ある日ふと、その友人に誘われた大川隆法総裁の講演会があることを思い出したのです。

(そういえば、今日の1時からって言ってたっけ……行ってみようかな)

それは、横浜アリーナで開催された「愛、無限」。大川総裁の説法に触れるのは初めてでしたが、聴いているうちに、イエス様の教えは間違っていなかったのだということだけは分かりました。気づくと、席から立ち上がれないほど号泣していました。

 
続きは本誌でお読みいただけます

夫が定年後、アルコール依存症に……
「お父さんを治せるのは……」
母からの思いもよらない言葉

 

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