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なかなか自立できない娘との関係に悩んでいます。

幸福実現党 釈量子党首が、アユハ読者のさまざまなお悩み相談にお答え。日常の不安も政治の疑問も、まとめてクオンタム・リープ(量子的飛躍)させて解消しちゃいます。

釈さん(自立できない)

芸能界を目指している娘との関係が……

K いろいろ悩みはあるのですが、今いちばん心配なのは娘のことで……。
  娘さんはおいくつですか?
K 23歳になります。芸能人になるのが夢で、家から1時間以上かけて都内のレッスンスクールに通っているのですが、遅く帰ってくるたびに「疲れた」「行きたくない」と、毎日のように文句を言われて大変なんです。

 その年齢でしたら、そろそろ自立してもらわないといけませんね。
K せめて朝くらいは自分で起きてくれたらいいんですけど。夫は今病気で働けず、長男は引きこもり状態。家計も苦しくて……。

 なるほど。悩みが多くて混乱しているときは、問題を細分化していくことが大切です。悩みを整理して書き出したことはありますか?
K あまりないですね。

 ではまず紙やノートに書き出して、理性的に見ていきましょう。抱えている悩みが3つ以上になると、オーバーフローして自分だけでは抱えきれなくなることが多いです。物理的にも精神的にも、負債を抱えないことが大切です。
K そうですね……。

 親は子供が自立できるようにしなくてはいけませんが、そのためにはときに「ドライな視点」や「現実的な思考」も必要です。芸能界という厳しい世界で活躍できるかどうかは、努力は当然ながら、才能も運も必要でしょう。娘さんに強い使命感があるかどうかを客観的に見極めて、夢が叶わなかったときには「別の生き筋」について教えてあげることも、親としての責任ですよね。

 

母から娘に教える〝天職〟の見つけ方

 娘さんの「芸能界で活躍したい」という思いの根底にあるのは、「自分らしさを表現したい」のか、「周りに元気を与えたい」という気持ちなのか。そういった部分にも違いが現れます。例えば自分が表舞台に立つという夢がかなわなくても、芸能事務所の裏方など、アーティストを支える方向で活躍することで、間接的ではありますが、本来自分が願っていた夢の本質的な部分を実現できるかもしれません。あと、年齢的には結婚も大事な選択肢になりますね。
K でも実は、昔から娘は「お母さんを見ていると結婚したいと思えなくなる」と言っていて。

 理想の親になることも大切ですが、そうなれなくても「反面教師として学んでくれれば」と割り切ってもいいのかもしれません。
K 確かにそういう考え方も大切ですね。娘は自分によく似ているので、私が今まで心に溜め込んでいたことを代わりに全部口にしてくれているように感じるんです。

 似ているなら、娘さんに対する効果的なアドバイスの仕方も分かるかもしれませんね。天命というのは、必ずしも自分のやりたいと思っていることの中にあるとも限りません。最初は「なぜ自分が」と思うようなことでも、真面目に取り組んでいるうちにフツフツと使命感が沸いてきて、「これぞ天職」と思うようになることもあります。苦しくても、人のお役に立ちたいと願って頑張っていれば、必ず道は拓けるはずです。
K そうですね。仕事のことや家庭のことなど、私もいろいろと悩みは尽きないのですが、一つひとつ解決していきます。

 まさに〝雪下ろしのたとえ〟ですね! まずは「悩みを解決しよう」と心に決める。そして問題を細分化して、一つずつ理性的に解決していきましょう。幸福実現党では生活密着の相談窓口「ハッピーライフ・ネットワーク」を立ち上げましたので、また困ったときはいつでも相談してください。これからも応援いたします。
K よし、これから私も頑張ってみます。今日は本当にありがとうございました!

 

Shaku’s Advice

現実的な思考を持って子供を自立させる手助けを。
“反面教師”になる勇気も必要

 
(「Are You Happy?」2018年1月号【釈量子のお悩みクオンタムリープ!】)

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釈量子 

幸福実現党党首

1969年11月10日、東京都小平市生まれ。國學院大學文学部史学科卒業後、大手家庭紙メーカー勤務を経て、1994年に宗教法人幸福の科学に入局。学生局長、青年局長、常務理事などを歴任。幸福実現党女性局長などを経て、2013年7月幸福実現党党首に就任。

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