映画「Reversed Destiny」監督・脚本 清田英樹さん プロデューサー 清田ミシェさんインタビュー

清田英樹夫妻

魂は黒人にも白人にも生まれ変わる。
そのメッセージをストレートに映画にしました。

 

人種を逆転させて生まれ変わった黒人と白人の物語

ユナイテッド国際映画祭にて「最優秀ドラマ映画賞」を、同じくハリウッド映画業界向けの Accolade Global Film Competitionにて「Award of Merit」、カナダのThe Open World Toronto Film Festival 2016で「最優秀ロング短編映画賞」を受賞した短編映画「Reversed Destiny」(日本での上映は未定)。本作を作り上げたのは、本格的な映画製作は初となる日本人夫婦だ。監督・脚本を務めた清田英樹さん(以下「清」と表記)、プロデューサーの清田ミシェさん(以下「ミ」と表記)にお話をうかがった。

「幸福の科学では転生輪廻の思想が明確に説かれていて、魂はさまざまな時代や地域に生まれ変わっていると教わっています。つまり、人は本当は、いろんな人種を経験しているはずなんですよね。人種差別をなくすためには、この教えを絶対に伝えないといけません。そこで、黒人と白人が逆転して生まれ変わる、という映画のアイデアを思いつきました。奴隷制の時代に“黒人を殺してしまった”“白人に殺された”という過去を持つ魂が、人種を逆転させて生まれたとしたら、どういう人生になるんだろうか、と」

「ニューヨークで俳優・女優を募集したときには、まだシナリオは出さずに、概要とキャラクターの個性だけを発表したんです。それなのに、感動したとか、ぜひ出演させてほしいといった声が多くて驚きました。白人・黒人限定で7人の募集に対して250人が集まったんです。何か伝わるものがあったのかなと思います」

 

困難と奇跡の連続だった製作秘話

キャストやスタッフ募集、打ち合わせやロケ地の選定といった準備を事前の1カ月で済ませ、実際の製作のためにニューヨークにいたのはわずか3週間。撮影を行ったのはなんと5日間のみだという。

「予算も少なかったし、周りからは不可能だと言われました。さらにニューヨークでは撮影当日に俳優にドタキャンされるのは当たり前だと警告されたり、時間やロケ地の問題が毎日これでもかと起きて、実際に困難の連続でした。でも、それらが全部ギリギリでOKになるなど奇跡のようなことが毎日のように起きて、目に見えないものが見守ってくださっている感じがしました」

「僕が作った作品のために集まって、一生懸命やってくれるみんなには、もう感謝しかなかったですね。“このストーリーは人の心を開かせることができる”と言ってくれたり、誰もがこの映画のメッセージを十二分に理解してくれていました」

 映画には豪邸が登場するが、その家の持ち主は、以前に大物ハリウッド俳優の出演作の撮影を断っていたのだとか。また、キリスト教にはない転生輪廻の教えを打ち出しているため、教会での撮影許可が危ぶまれたが、脚本を読んだ管理者は快くOKしてくれたという。製作中はまさに奇跡の連続だったようだ。

清田英樹監督撮影現場

清田英樹監督ユナイテッド国際映画祭

 

映画には精神的な輝きを求めたい

 
 映画祭での受賞について、こんなエピソードを教えてくれた。

「実は、最優秀ドラマ映画賞の受賞は事前に知らされておらず、授賞式で初めて発表されたんです。映画祭に正式出品として招いていただいただけでもありがたくて。受賞はびっくりでした」
 なんとしてもこの映画を完成させて、世界中に幸福の科学の教えを広めたい。その信念だけがあったという。質の高い作品が多数、正式出品される映画祭での最優秀賞受賞という輝かしい結果も、通過点に過ぎないのだろう。

「結果は神様がくれるものです。それよりも、僕たちにとってはどれだけこの教えを伝えられるかどうかが、すべてです。これからは、映画にも精神的な価値による格付けがあるべきでしょう。たとえ人が死ぬ題材だったとしても、観終わったあとに深く考えさせられたり、人にもっと関心を持ったり優しくしたくなるようなものもある。やっぱり愛や友情は素晴らしいし、人間が苦難を乗り越えて成長して、そこに人間ならざる神様の力が及ぶ瞬間は美しいですよね。そういう、いい映画がどんどん増えていってほしいし、僕自身もそうしたものを作り続けて世界に広げていきたいですね」

 

次の目標は長編作品

 次回作の構想や、今後の抱負とは?

「次は長編を作りたいと思っています。具体的には、電子書籍で出版している『アンダーカバー』という作品があるので、その映画化に挑戦したいですね。ロサンゼルスが舞台のアクションサスペンスです」

 映画という表現方法で、世界に光を届けたいと願う清田さん夫妻。その影響力はますます大きくなりそうだ。

「今回の経験はあくまでもスタートだと思っています。幸福の科学の信仰者として、世界に広げたいものが、まだまだありますから。僕はいま映画という手段を手に入れた。一流を目指して、一生勉強ですね」

 
 

「Reversed Destiny」
(日本上映未定)

監督・脚本:清田英樹 プロデューサー:清田ミシェ 出演:ウィリアム・ジョーゼット、ナイジェル・クイン、グレゴリー・コールほか 2016年/アメリカ/25分(短編)

1850年代のアメリカ。ある白人の男性が、黒人の奴隷を銃殺した。白人の男性は死後、地獄に落ち、生前に自分が犯した過ちによって150年間の苦しみを味わうことになった。地獄で心から反省した白人男性は、2000年代に「黒人」として再び地上に生まれ変わることになるが……。

清田さん映画

(2017年1月号)

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映画監督、プロデューサー、作家、脚本家、起業家。VISUAL WORKS 代表。

1969年9月2日横浜生まれ、東京都出身。慶應義塾大学商学部在学中は俳優を目指し、CM出演や司会等を経験。卒業後は商社勤務を経て30歳より映画監督を志し、以降、ミュージックビデオ監督、TV報道番組ディレクター、映画メイキング監督等として活躍。2016年、自己資金にてニューヨークで撮影した短編映画「Reversed Destiny」(監督・脚本・プロデューサー・編集を兼ねる)が、ユナイテッド国際映画祭にて「最優秀ドラマ映画賞」、ハリウッド映画業界向けの Accolade Global Film Competition にて「Award of Merit」、カナダのThe Open World Toronto Film Festival 2016で「最優秀ロング短編映画賞」を受賞。著書に『Road of GOD-神の道-』(文芸社)『アンダーカバー』(Amazon)がある。

公式サイト

映画プロデューサー、アートディレクター

大学卒業後、国内やロサンゼルスで映像制作やVFXを学んだ後、クリエイター、モデル、司会、映画・映像出演などマルチに活躍。2016年ニューヨークで製作した短編映画「Reversed Destiny」(清田英樹監督)ではエグゼクティブ・プロデューサー、キャスティング・ディレクターを兼ねる。現在は、エンターティメント・プロデューサーとして、グローバルなエンターティメントの展開に力を注いでいる。