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自助論ってなあに?御法話「自助論の大切さ」ポイント解説①

9月下旬、大川隆法総裁は未就学の小さな子供たちに向けて「自助論の大切さ」という法話を説かれました。「人への思いやりの心を持った、本当に賢い子になっていきましょうね」という、子供たちへの愛と期待がいっぱいのお話でした。今回は、そのポイントを解説する1回目です。

①自分でできることは 自分でしよう

「みんなはまだ小さいから、お父さんやお母さんや先生たちにお手伝いしてもらうことが多いけれど、大人になるということは、自分でできることを、少しずつ、少しずつ、増やしていくことなんだよ」。これが、自助論の一つ目のポイントです。

生まれたばかりの子供たちは、ほぼ100%大人の力に頼っています。でも、やがて立ち上がって自分で好きなところへ歩いて行けるようになり、両手が自由になり、自分でご飯が食べられたり、おもちゃで遊べたりするようになります。神様はどの子にも、自立の力を与えてくださっています。昨日までできなかったことができるようになる、自分でできることが増えていく。それは、子供にとって、とてもうれしいことなんです。

ただ、自分でできるようになるにはちょっぴり努力も必要ですから、食べるのも靴を履くのも「できなーい、ママやってー」と、甘えの気持ちも出るでしょう。でも、大人に頼ってばかりだと、いつまでも「自信」が育ちません。自分で何でもできる自信のある子になるためには、ママや先生は、子供たちに「どうすればできるようになるか」を、やさしく根気よく、繰り返し繰り返し教えてあげる必要があります。小学校に上がったら、「ママ、自分でできるように教えてくれてありがとう」と、きっと思うことでしょう。

②人の手助けができる子になろう

「お母さんや先生やお友だちを困らせないで、みんなに協力して手助けができる子になっていこう。自分の行動が、人を困らせていないかどうか、人に喜んでもらえることかどうかを考えられる子になろう」。これが自助論の二つ目のポイントです。

エンゼルプランVの教室では、授業の前に自分でおもちゃを片付けますが、「自分のおもちゃが片付いたら、下の子や他のお友だちのお手伝いもしてあげましょう」と声をかけると、「あ、そうか!」と気づいて喜んでお手伝いします。
お手伝いをし終わった子供の顔は、晴れやかで誇らしそうです。

思いやりとは、人の気持ちが分かることです。人が困っていることに気がついたり、人が困らないように考えて行動したり、困っている人を助けたりできることです。人の喜びを自分の喜びと思える天使の心です。

未就学の子供は、まだ自分中心に考えることが多いので、時に自分勝手な行動や、周りを困らせるわがままな行動をしがちです。だからこそ、「周りをよく見てごらん。先生や、お友だちは困っていないかな? みんなが困らないよう
に我慢したり協力したりするのが、賢い子なんだよ」と、その都度教えてあげることが大事です。

毎日、子供自身が「じじょろん、じじょろん」と自分を励ましながら頑張ったら、思いやりのある本当に賢い子になっていくことでしょう。

(「Are You Happy?」2020年12月号)

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奥田敬子 

早稲田大学第一文学部哲学科卒業。現在、幼児教室エンゼルプランVで1~6歳の幼児を指導。毎クラス15分間の親向け「天使をはぐくむ子育て教室」が好評。一男一女の母。

 

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