人は生前どんな思いで生きれば天国に行き、どんな考え方なら地獄に堕ちるのでしょうか? 大川隆法総裁の霊言からわかる、偉人たちの本心や死後の行き先を見てみましょう。
思想家
「神の愛」があるか、ないか。
――ハンナ・アーレント(1906~1975)の霊言(『ハンナ・アーレント スピリチュアル講義「幸福の革命」について』)
ナチズム政権下、ユダヤ人として自身も迫害を受けながら共産主義と戦い続けた女性哲学者アーレント。彼女は、「悪は悪人が作り出すのではなく、思考停止の凡人が作る」と主張しました。霊言においてもその姿勢は変わらず、「“神の正義”に近い愛を持つこと」について講義を行います。思想・宗教的対立を解決するには「互いに友人となれる新しい宗教」が必要と語るアーレントは、まさに現代の預言者でした。
嫉妬は、君、人間の本性だよ。
――カール・マルクス(1818~1883)の霊言(『マルクス・毛沢東のスピリチュアル・メッセージ』)
代表作『資本論』で徹底的に資本主義社会を批判したマルクスは、共産主義・社会主義の生みの親として知られています。霊言によって現代に呼び出されたマルクスは「貧しい者から搾取する金持ちに筆誅を加えたかった」と自らの“正義”を語りました。豊かさに対する嫉妬や人間を機械以下だと考える唯物論的な思想を持っていたマルクスは、200年経った今も自分が死んでいることが分からず、地獄の最深部に“隔離”されています。
哲学者
神のそば近くにあることが幸福だ。
――カール・ヒルティ(1833~1909)の霊言(『ヒルティの語る幸福論』)
「スイスの聖者」とも呼ばれ、『幸福論』で有名な哲学者ヒルティ。大学教授や政治家としても活躍しながら、敬虔なクリスチャンとして人生や仕事論について著作を残しました。ヒルティは霊言で、現代の幸福論を説き、情報過多の時代に時間を活かす「勤勉な習慣」の大切さについて語りました。その言葉の奥には、「時間は神様からの最大の賜りもの」とする純粋な信仰心や“天使としての幸福感”がありました。
ヒトラーは私の信奉者ですよ。
――フリードリヒ・ニーチェ(1844~1900)の霊言(『公開霊言 ニーチェよ、神は本当に死んだのか?』)
ドイツの哲学者ニーチェは、「本来、善と悪に違いはない」と宗教や神を否定し、この世で生きる個人が超人を目指すべきだという思想を発表。その超人思想は後にヒトラーやナチスに影響を与えたといいます。ニーチェは霊言で呼び出されると、キリスト教への憎悪を口にしながら、「この世での怨念の量が多いほど、あの世では高いところへ上れる」と語りました。今は地獄の悪魔たちに知恵を与える軍師として暗躍しているとか。
科学者
科学時代に釣り合う宗教が必要だね。
――アルフレッド・ラッセル・ウォーレス(1823~1913)の霊言(『進化論―150年後の真実』)
ダーウィンと同時期に進化論を発見しながら「人間の進化には神の意志が関わっている」と発表したウォーレス。「心霊主義に傾倒した」と科学界から迫害を受けた博物学者です。ダーウィンの霊言の直後に現れたウォーレスは、進化論の功罪を指摘。「科学時代や宇宙時代に釣り合うような宗教が必要だ」という言葉には、「科学者が神を信じることは、恥ずかしいことではない」という強い確信がこめられていました。
「神が理性に代わった」というわけよ。
――チャールズ・ダーウィン(1809~1882)の霊言(『進化論―150年後の真実』)
著作『種の起源』で進化論を発表し、人間はアメーバから生まれ、猿から進化した生き物だと定義したダーウィンは、宗教界と科学界に衝撃を与えました。霊言を通して、“暗い洞窟”から現代に呼び出されたダーウィンは、最初は信仰心を主張しつつも、次第に「自分が神に成り代わった」と傲慢さをあらわに。“洞窟の底”から“崇拝の声”を受けているというダーウィンは、霊の存在を認めることなく暗闇へ帰っていきました。
作家
「神のお心」が知りたいんですよ。
――山崎豊子(1924~2013)の霊言(『山崎豊子 死後第一声』)
『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など、徹底した取材で社会悪に切り込んだ女性作家・山崎豊子は、死後2カ月で霊言の場に登場。質問者への逆取材をかけながらも、「私が描いてきた社会悪の追求は、社会をよくするプラスの力として働いていたのか」と自分の死後の行き先について判定を求めます。「本当の善悪は神様しか分からない」という思想を持っていた山崎豊子は、どうやら死後も天国の文豪と交流しているようです。
善人なんか、この世には一人もいない。
――松本清張(1909~1992)の霊言(『地獄の条件―松本清張・霊界の深層海流』)
『点と線』『ゼロの焦点』『砂の器』など、昭和を代表する作家である松本清張。人間の心の闇や悲惨な現実をリアリスティックに描いた小説は多数映像化もされ、「松本清張ブーム」を起こしました。しかし霊言の場に現れた松本清張は、「偽善者が嫌いだ」と、世の中に対する不満や嫉妬をむき出しに。世間の人の怨嗟を小説の中で叶えることこそ、“救済”になると考える松本清張の創作力の原点は、“歪んだ正義”だったのです。
(「Are You Happy?」2016年2月号)