収入の3分の1貯金で6人家族の家計をやりくり(Tさん・63歳)
もともとコツコツ貯金するタイプだったというTさんは、高校卒業後、金融機関に就職し、収入の3分の1を毎月実家に入れていました。22歳のとき夫と知り合い、結婚。当時夫は収入がなく、初めはTさんが家計を支えていましたが、2年後、出産を機に仕事を辞め、夫は友人の会社で働き始めます。
当時からの節約法は、収入の3分の1を貯金することと、残りのお金を家計簿で徹底的に管理すること。子供4人の学費がかさむ時期も、ずっと貯めていた貯金と家計管理で乗り切ってきました。
そんなTさんが大切にしているのが、神様にお金を布施する「植福」の習慣。Tさんは子育ての真っ最中に幸福の科学に出合い、価値観ががらりと変わりました。お金や物質的な豊かさよりも、世の中の役に立つ愛深き人間になることが大事だと気づいたといいます。
毎晩のお祈りの後、植福用の箱にお金をチャリーンと入れるときに、Tさんは「今日一日、自分の心は感謝に満ち、愛深き人間になれたか」を点検します。また、購入を迷っているものがあると、「このお金の使い方は正しいか」を問いかけます。目的が正しければ、必要なお金はめぐってくるそうです。
Tさん一家の節約ポイント
収入の3分の1を貯金に回す
Tさんは結婚当初から40年以上、収入の3分の1貯金を実践してきました。貯金額を確保するコツは、1週間分の生活費の上限を決め、家計簿を細かくつけてやりくりをすること。さらに、いただきものは金額換算して記録し、その分のお金も貯金しています。金融機関に勤めていた経験もあって、家計簿は1円単位でキッチリ。不明金は絶対に出さないそうです。
お金の使い道ごとに通帳を分ける
お金の使い道をハッキリさせるため、用途に合わせて20冊以上の通帳を使っていたこともあるTさん。水道・光熱費や車検費などを口座から引き落とされるようにし、ボーナス時にあらかじめ1年分を入金しておきます。毎月の貯金は、家族用、夫、自分、子供たちそれぞれにつくった口座などに分けて入れ、コツコツ積み上げています。
子供のおねだりは時間をかけて叶える
Tさんは、節約中でも子供の不満をためないために、おねだりをされたときも、「無理」とはね返すのではなく、「待っててね」と受け止め、長期的に叶えるようにしていました。例えば食べたいメニューがあれば、材料が最安値になったときに購入して、その日の夕食に。高価な品物の場合は、上限額を決めておき、クリスマスや誕生日のときにプレゼントしていたといいます。
(「Are You Happy」2020年7月号)