しつけとは親の美しい姿を見せてあげることです。
小児科医として多くの子供たちを診ている上田隆さんに、しつけをするときの心掛けをお聞きしました。
善悪を伝えることがいちばん大事
しつけと一言で言っても、一概にこれが正しいと言えるものはありません。子供のかわいがり方も手の離し方も、それぞれの親子で違います。その分、子育ては工夫次第でどんどん幸福が生まれるクリエイティブな仕事なのです。
一つだけ、どんな子にとっても共通するいちばん大事なことを挙げるとしたら、「何をしたらいいのか、何をしたらいけないのか」という善悪を明確に伝えることです。それを親が教えなければ、子供たちは自分中心の生き方をしてしまうでしょう。自分の欲望を抑えてでも、「周りの人が喜ぶことをするのはいいこと」「他の人が迷惑することはしてはいけない」と教えてあげましょう。3歳くらいになれば十分理解できますから、子供に合わせて易しい言葉で繰り返し伝えましょう。
ポイント1 子供の個性はさまざま。個性を見極めよう
「三つ子の魂百まで」という諺(ことわざ)のように、3歳くらいまでにその子の個性はある程度分かるので、それを見極めてあげましょう。できるだけその子の個性を伸ばし、足りないところは補うかたちでフォローを。子育てやしつけは一通りではないので、それが合っていないと“地獄の特訓”のようになってしまいます。個性を見抜くことは難しいですが、それは親だからできることでもあります。子供の多くはご両親のどちらかに似ていることが多いですから、自分と夫の性格がヒントになるかもしれません。
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