不妊治療の技術は日進月歩で、社会の受け止め方も変わってきています。
自身も不妊治療を受けた経験のある産婦人科医の田口早桐さんに、不妊治療の基礎知識や最新の治療法について聞きました。
不妊症は、一般的な病気とは違って、体の不調などの明確な症状がありません。だから受診を迷う方も多いのですが、治療を始めるタイミングは、早ければ早いほどいいです。まずは婦人科などに、気軽に相談していただきたいと思います。
昔は家族にも治療をしていることを秘密にする方が多かったのですが、「妊活」という言葉が生まれたり、芸能人が不妊治療を公表したりしたことで、治療に対する抵抗感は薄れてきました。また、高齢で出産する人も増え、私が研修医だったころは、40歳以上の患者さんは治療をお断りしていたのですが、今は当院に通う患者さんの平均年齢が約40歳ですし、50代で通っている方もいます。
もし不妊治療に引け目を感じている方がいるのなら、社会の受け止め方も治療技術も変わってきていますので、安心して治療に臨んでいただければと思います
素朴な疑問にお答え!不妊治療Q&A
●産婦人科の受診前にしておくべきことは?
●夫が治療に協力してくれません……
●不妊治療に先が見えなくて不安です……
など
田口先生の妊活体験
▶ 続きは本誌でお読みいただけます
『ポジティブ妊活7つのルール』
田口早桐 著
1,400円(税別)
教えてくれたのは
田口早桐 たぐちさぎり
産婦人科医・生殖医療専門医
川崎医大卒業後、兵庫医科大学大学院にて、不妊症について研究。兵庫医科大学病院、府中病院を経て、医療法人オーク会にて不妊治療を専門に診療に当たる。