バツ2、定職なしの男性と13年間内縁関係にありましたが、ちょっとした喧嘩がきっかけで、彼は身の回りの物だけを持って出て行ってしまいました。
以前にも同じようなことがあったので、戻ってくるだろうと思っていたのですが、1カ月ほどして20歳年下の女性と私の前に現れ、きちんとした話し合いもないまま、「お前には愛情がなくなった」と別れることに。新しい彼女には、2回の結婚のことも、その彼女と年の変わらない息子が前妻との間にいることも話していない様子です。
私のほうは、「この年で他の男性とやり直せるのか」「またダメな男を好きになってしまったら」という不安と、彼に好きな人ができてしまったショックで、パニック発作を起こしてしまいました。
友人からは、「そんなダメな男のことで悩むのはやめなさい」と言われますが、気持ちに整理がつかず苦しい日々を送っています。
(48歳・女性・エステサロン経営)
自分の「本心」を知ろう
お気持ちお察しいたします。愛を失う経験は本当に辛いものですし、簡単に割り切れるものでもないでしょう。
しかし、いつまでもショックを引きずっていては、よいことなど何ひとつありません。未練はすっぱりと断ち切って、新たな幸福な人生へと再出発すべきです。そのための第一歩として、自分が本当は何を考え、何を望んでいるのかを、まず知ることから始めましょう。知ってしまえば対策ができるからです。
おそらく彼の前の奥さんたちは、生活力や性格の面で、彼を受け止め切れなかったのでしょう。逆に13年間も一緒にいられたあなたは、とても強くたくましい女性なのではないでしょうか。
「髪結いの亭主(経済力のない夫)」は落語の題材にもなっていますが、あなたの潜在意識にも、「男性を食べさせるのが生き甲斐」「ダメな男だからこそ私がいないとダメなの」という「思い」が潜んでいるのでは……? この思いがある限り、表面意識でいくら別のタイプを望んでも、また同じことのくり返しになってしまいます。
本当に人生を変えたいなら、まず、この思いを捨てましょう。
人生いたるところにやり直しのチャンスはある
潜在意識にある思いを変えるには、新たな理想をくり返し心に刻むしかありません。
まず、彼を思い出させるものはすべて片付け、執着を断ちましょう。そして、新たな理想を紙に書いて目につくところに貼り出し、それをくり返し心に描いたり、言葉に出してその言葉が自分の耳を通じて心に刻印されてゆくようにすることです。スピリチュアルな言い方をするなら、守護霊に対して「こういう男性とご縁を持ちたいです」と説得することです。同時に、そうした理想の男性が望む女性になれるよう、自分磨きをしていきましょう。
人生は、いつでも、どこからでも、再出発できます。今回のことを乗り越えれば、あなたは、それ以前よりも一段深みのある人間、他人の気持ちがより一層わかる優しい人間になれるでしょう。
エステティシャンのあなたは美のスペシャリスト。ぜひ心の美も磨いて、人生の酸いも甘いも噛み分けた大人の女性の魅力で、前向きに生きていきましょう。結婚についても、“その人にとっての適齢期”があります。もっと自信を持っていいのです。
陽はまた昇る
神様は、その人が乗り越えられないような試練をお与えにはなりません。
人生をふり返ってみれば、これまでも、いろいろな悲しみや苦難困難があったはずです。でもあなたは、それらをひとつひとつ乗り越えてきたのではないですか? 「もう立ち上がれない」と思っても、そのつど、また陽は昇ってきたのではなかったでしょうか。
ですから、暗い夜というものをあまりつかみすぎないことです。夜はやがて去ってゆきます。「自分も素晴らしい神仏の子であり、神様は必ず自分に素晴らしい未来を用意してくださっている」と信じることで、心は穏やかになります。「神様、あなたを信じます」と祈りつつ、着実な努力で、前に進んでゆきましょう。
(「Are You Happy?」2013年2月号)
金澤由美子
1989年に幸福の科学に奉職し、支部・精舎・本部勤務を経て現職。その間、数多くの悩み相談を行う。