増加し続ける児童虐待問題
本来、子供を愛し、育む家庭の中で、悲しい事件が増えています。児童虐待です。昨年１月、小学校４年生だった栗原心愛さんが、父親に虐待されて亡くなった事件で、加害者である父親の公判が始まりました。痛ましい虐待の様子が明らかになるとともに、救えなかった母親や祖母の証言から、近しい家族の問題を解決する難しさを感じます。
児童虐待に関する行政の緊急対応にはいくつか問題点があります。現在、児童相談所（以下、児相）の数は全国に200カ所以上ありますが、虐待の相談・通報は増加の 一 途をたどっており、職員の手が回らないのが現状です。
また児相に置かれる児童福祉司は、地方公務員として採用された後に任用されています。多くの方は必死に頑張っておられますが、なかには、子供の保護に対する熱意や専門知識が少ない方もいるのです。
里親制度・養子縁組制度で子供たちに「家庭」を
子供を守る緊急対応としては、児相と警察の連携を強化するべきだと思います。しつけを超えた暴力や育児放棄は立派な犯罪です。警察のマンパワーを生かすことで、児相の負担を減らすことができます。
もう一つ、推進したいのが、養子縁組や里親制度です。
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