何気ない言葉や行動で信頼関係が壊れそうになって、ヒヤリとした体験は誰にでもあるもの。
そんなコミュニケーションでの失敗体験を、読者のみなさんに聞きました。
嫁姑編-ねぎらいの言葉が一転、お姑さん激怒の事態に
20年以上前の話です。家に遊びに来た兄嫁さんをねぎらうつもりで「お義姉さんはよくお義母さんに尽くしておられますね。私には真似できないです」と話しました。
すると、その言葉がそのままお姑さんに伝わってしまい、後日「お前は私の面倒は大変だから見られないそうだな!」と面と向かって激怒されてしまいました。
まさかそんなことになるとは考えてもいなかったので、驚きを隠せず、全身から冷や汗が。そして、「そういうつもりで言ったのではないんです。ごめんなさい」と、とにかく謝るしかありませんでした。
サバサバした性格のお姑さんだったので、その後、きちんと仲直りできましたが、この衝撃的なできごとで、言葉には気をつけなければいけないと痛感しました。(50代 女性 看護師)
上司・部下編-軽く提案したつもりが命令として受け取られ、大問題に
私は仕事でプロジェクトの責任者を任されています。
以前、プロジェクト会議の際、「今月これくらいは達成しようね!」と提案。あくまで提案だったのですが、それを聞いたサブリーダーのKさんは「達成しろ!」と強く命令されたように受け取り、その後は、私が話していても下をむいてしまい、何を言ってもまったく聞き入れてくれない状態に……。
これは大変だと思い、自分なりに過去の発言や行動を振り返って反省し、Kさんに対して自分から声をかけたり、周りの方にも協力いただき、信頼関係の修復を試みました。しかし、半年後、Kさんがプロジェクトから外れるという結末に……。
Kさんに誤解されてしまった理由は、結局コミュニケーションが未熟だったからだと感じています。もっと早い段階で気づき、ちゃんと誤解を解ければここまで大問題にはならなかったはず。日ごろから気軽に意見を言い合えるような人間関係を築いたり、相手が自分からやる気になるような伝え方やタイミングを考慮するべきでした。今、時間をかけて少しずつ関係を修復中です。(50代 女性 管理職)
番外編-いつも気を遣いすぎて、悶々としている私……。
私は気が弱い性格が原因で、誤解を招いたり、ストレスをためてしまうことがよくあります。たとえば、友人とケーキを選ぶときも、「どうぞどうぞ」と笑顔で譲り、全然好きじゃないケーキが当たってしまったり、人と話していても、自分の意見をはっきり言わないので、「同意してくれたのね」とか「自分の意見を持っていない人ね」と誤解されてしまいます。
気が進まない誘いもなかなか断われず、返事を先延ばしにして、結局迷惑をかけてしまったこともあります。反省……。(50代 女性 主婦)
(「Are You Happy?」2011年12月号)