近年、増加傾向にある相続トラブル。終活カウンセラー協会代表理事として、終活のさまざまなお悩み解決に奔走してきた武藤頼胡さんに、“争続〟を未然に防ぐ方法について聞きました。
相続トラブルのいちばんの原因は家族のコミュニケーション不足
現在、家庭裁判所に相続の相談に訪れるご家庭は7件に1件に上ると言われるほど、相続トラブルは身近な問題になっています。「うちには財産がないから大丈夫」と思っている方も多いのですが、実は裁判の7割は5千万円以下、うち3割が1千万円以下の遺産額をめぐって起きており、どの家庭も他人事ではありません。
ではなぜ、相続トラブルが起きるのでしょうか。「不動産だけが残って分配できない」「相続人が多い」など〝争続̋〟になりやすいパターンもありますが、私は「家族同士のコミュニケーション不足」が相続トラブルのいちばんの原因ではないかと思っています。実際にもめている現場に立ち合う機会もありますが、多くの場合、お金の問題ではなく、過去のわだかまりによる感情のもつれが原因となっていて、「一円でも多く取ってやる」と意地になって争っているケースがほとんどです。
続きは本誌でお読みいただけます
▶ もめないための遺言書の書き方
▶ 生前贈与のメリットと注意点
▶ 相続の基本知識Q&A
武藤頼胡さんの書籍はこちら!
『元気なうちから始める!こじらせない「死に支度」
主婦の生活社 ¥1,200