「心が折れる」とひとことにいっても、パターンは人それぞれ。あなたが陥りやすいタイプを知って、今日から予防しましょう。以下の4つの項目をチェックして診断スタート!(千田要一先生監修)
CHECK 1
□ 任された仕事は完璧にやり遂げたいと思う。
□ 「○○であるべきだ」という考えが強い。
□ 突発的なアクシデントが起きるとけっこう焦る。
□ プロセスがよくても結果がよくないとダメだと思う。
□ 「親の意見は絶対」で生きてきた。
あてはまったのは 個
CHECK 2
□ 自分の意見を主張するより人に従っているほうが安心できる。
□ 夢や目標がはっきりしていない。
□ お人よしな性格で、イヤなことでも「NO」と言えない。
□ ひとりでいるよりいつも誰かといっしょにいたい。
□ 親が示した“レール”に乗って生きてきた。
あてはまったのは 個
CHECK 3
□ 自分のいいところをすぐに5個以上言えない。
□ 人とは距離を置いて付き合いたい。
□ チャレンジして失敗するくらいならやらないほうがいいと思う。
□ 学生時代はいじられキャラで、あまりいい思い出がない。
□ 親から兄弟と比較されて育ち、ほめられた記憶がない。
あてはまったのは 個
CHECK 4
□ 得意なことと不得意なことの差が激しい。
□ 自分はあまり人と群れず、わが道を進むタイプだと思う。
□ “マイルール”があり、なんとしても守りたい。
□ どちらかというとオタク気質。
□ 子どものころ、親との幸せな思い出があまりない。
あてはまったのは 個
CHECK 1が一番多い人は……Aへ
CHECK 2が一番多い人は……Bへ
CHECK 3が一番多い人は……Cへ
CHECK 4が一番多い人は……Dへ
気になる診断結果は?
A 完璧主義タイプ
【あなたのタイプ】
責任感が強く、任された仕事は完璧にこなす頑張り屋さんなあなたは「完璧主義タイプ」。とにかく“任務遂行”が優先で、休むのが苦手。知らず知らずのうちにひとりで大きな責任を背負い込んでしてしまうため、ある日突然、電池切れになって心が折れてしまうことも。
【対処法】
ひとりで抱え込まず、「チームで協力して成果を出せないか」を考えて工夫したり、休みを上手に取ってリラックスする時間を大事にしましょう。すべての仕事をまんべんなくやり遂げるのではなく、仕事を「枝」と「幹」の部分に分け、重要な幹の部分に力を集中させると時間的余裕ができます。また、過ちを犯してしまうのが人間です。失敗を恐れすぎず、失敗から学んでいく「積極思考」が道を切り開きます。
B 依存性だっこちゃんタイプ
【あなたのタイプ】
まわりの人との協調性を大事にする、「いい人」なあなたは、「依存性だっこちゃんタイプ」。ひとりで過ごすのが苦手で、誰かがいっしょにいないとダメな寂しがり屋さん。また、人の意見に頼りすぎて自分の意見を見失い、どうしても自分で判断しなければならない状況に直面すると心が折れてしまいがち。昇進ウツなどにも注意。
【対処法】
「悔いが残らない、自分の人生を送っているか」を自分に問いかけ、日ごろから自分の気持ちを口に出す練習をしましょう。その小さな積み重ねが、人生の大きな場面での決断力を養います。また、夢や目標を持つことも解決の糸口に。大きな目標でも、細分化してコツコツと努力すればクリアでき、他人に依存しない自分の人生を生きることができるでしょう。
C 回避性ザリガニタイプ
【あなたのタイプ】
ついつい謙遜しすぎてしまう謙虚なあなたは、「回避性ザリガニタイプ」。自分に自信がないため、失敗を恐れ、チャンスがあってもチャレンジせず、いつまでたっても自信が持てません。後ろ向きな姿勢が負のスパイラルを生んでいるのです。そして、どうしても逃げられない問題に直面したとき、心が折れてしまいがち。
【対処法】
まずは行動してみることで、自分を縛っていたのは“小さな思い込み”だったと気づくでしょう。心理療法では「フラッディング」と呼ばれますが、「自分を極限状態に追い込んでみる」というのもひとつの手。自分が一番恐れていることにチャレンジすると、「大きな自信」が生まれます。また、自分のいいところを素直に認め、自分をほめることも大事です。
D 不思議ちゃん宇宙人タイプ
【あなたのタイプ】
わが道を行く個性派なあなたは「不思議ちゃん宇宙人タイプ」。得意なことと不得意なことの差が激しく、マイワールドを展開してしまうため、周囲から理解されず孤立。その孤立が強まり、疎外感を感じると心が折れてしまいがち。
【対処法】
個性派のあなたは、日本のようなムラ社会では、さぞ生きにくいことでしょう。自分の弱みを修正するより、強みをさらに伸ばしてカバーしましょう。「自分の強みが必ず人の役に立っていく」と最後まで信じ切ることです。自分の強みを発見するためには、過去の成功体験、家族や知人の意見などが参考になります。そして何より、自分が心の奥底でやりたいと思っていることを思い返してみるといいでしょう。また、人の感情への配慮も大切にしましょう。
Illustration by Ritsuko Yamada
(「Are You Happy?」2013年3月号)
千田要一
医学博士、精神科・心療内科医 ハッピースマイルクリニック院長
1972年生まれ。医学博士、精神科・心療内科医、ハッピースマイルクリニック院長。九州大学大学院卒業後、ロンドン大学臨床研究員として「ポジティブ心理学」研究に従事。現在、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)プロフェッサー。著書に『幸福感の強い人、弱い人』(幸福の科学出版)、『ポジティブ三世療法』(パレード出版)、『若返る力』(栄光出版)など。