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健康保険を立て直す具体的な政策はあるのでしょうか?

幸福実現党 釈量子党首が、アユハ読者のさまざまなお悩み相談にお答え。日常の不安も政治の疑問も、まとめてクオンタム・リープ(量子的飛躍)させて解消しちゃいます。

釈量子のお悩みクオンタムリープ(健康保険)

 

公的医療保険を立て直す!

S 給与明細を見ても、何かと負担が多くて悩んでいます。特に健康保険料が大変で……。

 医療保険制度は現代の大きな問題のひとつですね。医療費はどんどん膨れ上がり、現在は40兆円を超えてしまいました。2025年には3人に1人が高齢者になるとも言われますが、少子高齢化で医療費の担い手が減っている今が転換点だと思います。

S 幸福実現党の皆さんで、医療健康保険制度をまさに〝クオンタム・リープ〟的な発想でガラッと変えていただきたいんです。今は民間の保険もとても充実しているので、国の社会保障は最低限にして、自分に合った保険を選んでいくという形でもいいと思っているんですが……。

 まさにそれは幸福実現党の目指すところです。現在の手厚すぎる医療保障では「病気になってから治療すればいい」という考え方が広がり、国民の健康維持への意識が低くなってしまいます。低所得者や障害を持つ方、急病で高額の治療費が必要になった方へのセーフティネット、国民皆保険制度は残しながらも、予防可能な慢性疾患については自己負担分を増やすなどして、健康維持の努力を続ける人には保険料が安くなるような適正な制度を構築したいと考えています。

S ぜひ実現してほしいです!

 

超高齢化社会の「介護」や「尊厳死」問題

 Sさんは現在、ヘルパーをしていらっしゃるということですが。

S サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)で働いています。以前は訪問介護をしていたのですが、現場はまさに超高齢化社会の最前線ですね。

 介護士やヘルパーはますます、多くの家族にとって大切な存在になっていくと思います。訪問介護もされていたとのことですが、高齢者が亡くなる場所に関する調査(厚生労働省)によると、1950年ごろまでは圧倒的に自宅で亡くなる方が多かったものの年々減少し、現在では70%以上の方が病院で亡くなっているそうですね。しかし実際は多くの方が、自宅で最期を迎えることを望んでいるとか。

S はい。本当は何十年も住んだ家や知り合いの多い地元を離れたくなかったけれど、「心配だから」と、子供に頼まれて施設に入る方が多いです。

 「看取り」についても考えさせられます。最近は人気脚本家の橋田壽賀子さんが『安楽死で死なせて下さい』(文春新書)という本を発刊されたり、「尊厳死」や「安楽死」の是非も議論されています。今は医学の進歩で胃に直接栄養を送れば、植物状態の患者さんでも10年は生きられるそうですが、苦しみながら延命したくないと、尊厳死を望む声も増えていますね。

S 確かに施設にも、延命治療はせず、終末医療のために入居されている方がいらっしゃいました。

 本来は「自宅でピンピンコロリ、無事往生したい」が、多くの方の希望でしょう。ご家族に、もしも自分が倒れたときに延命治療はどうするかという〝リビング・ウィル(生前の意思)〟を伝えておくことは大切ですね。

S 意思を伝えておくことは必要だと思います。高齢化社会では、介護される側もそうですが、介護する側の負担が重くなるのも不安です。私は「自分と縁があった人はひとり残らず天国に導きたい」という思いで働いていますが、介護職への使命感を持てず、潰れてしまう方はたくさんいます。

 これからの時代、介護に当たる方の死生観がその人自身の幸不幸を分けていくかもしれません。Sさんは立派な使命感をお持ちですね。

S ありがとうございます。恥ずかしいですが、昔介護した方に仏縁の話をしたとき、「あなたが観音様に見える」と言われたことがありました(笑)。

 素晴らしいじゃないですか! これからは、Sさんのように正しい死生観や宗教的知識を持った介護士がますます求められてくると思います。これからも頑張ってください!

 

Shaku’s Advice

手厚すぎる医療保険を見直し健康維持の意識を高める。
介護する方は正しい死生観を。

 
(2018年4月号「釈量子のお悩みクオンタムリープ」)

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釈量子 

幸福実現党党首

1969年11月10日、東京都小平市生まれ。國學院大學文学部史学科卒業後、大手家庭紙メーカー勤務を経て、1994年に宗教法人幸福の科学に入局。学生局長、青年局長、常務理事などを歴任。幸福実現党女性局長などを経て、2013年7月幸福実現党党首に就任。

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