心おだやか=しあわせ
みなさんは、毎日を心おだやかに生きていますか?
心おだやかとは、悩みや心配事がなく、毎日「本当にうれしいなあ、しあわせだなあ」という状態が続くことを言います。
反対に、悩みや不安、心配事などがあると、心の中はザワザワと落ち着かず、波立った状態になりますね。
心の中のお池をのぞいてみよう
幼児教室「エンゼルプランV」の子どもたちは、心を育てる情操教育の時間に、この『しあわせってなあに』シリーズを学んでいます。
「みんなは、心がおだやかって、どんな感じかわかるかな?」
そうたずねても、ほとんどの子はポカンとしています。
そこで、心の状態を「池の水面のようす」にたとえて絵で見せると、みんなすぐに理解できるようです。
「こっちのお池は、ザブンザブンと波が立っているね。このお池にボートを浮かべたら、どうなると思う?」
「ひっくり返っちゃう!」
「そうだね。みんながエンエン泣いているときや、プンプン怒っているときは、心は、このお池みたいにザブンザブンとなっているんだよ。ではこっちのお池はどうかな? 波がなくて、水面が鏡のようにピカピカできれいだね。心の中が、このお池みたいに静かできれいなとき、心がおだやかって言うんだ。みんなの心のお池はどうかな?」
「さっき、お母さんに叱られたからザブンザブンだ~!」
よーくわけを考えよう
子どもは、けんかをしたときや、お父さんやお母さんに叱られたとき、小さな心が大きく波立ちます。
そんなときはどうすればいいのでしょうか。大川隆法先生は、この本の中で子どもたちに次のように教えてくれています。
「どうしよう! どうしよう!」ってあわてないで、どうしてこんなことになったのか、落ち着いて、よーくわけを考えよう。
宿題を忘れて学校の先生に叱られることがあるでしょう。でも先生は、きみが嫌いで叱るんじゃない。先生はきみのことが好きで、きみが立派な人になると期待してくれているからこそ、いけないことをちゃんと叱ってくれるんだ。
きみたちのお父さんやお母さんも同じだよ。みんな、きみたちのことを愛している。それを信じよう。
それから、神様も、みんなのことを愛して見守ってくれているんだ。叱られたり、困ったことが起こったりしても、それは、ぼくやわたしが、もっとよくなるために起こっていることなんだと知ろう。
このことをちゃんと信じていれば、叱られても、焦ったりあわてたりすることなく、「次からはどうしたらいいのかな」と落ち着いて考えて、行動ができますね。心おだやかだと、経験から知恵を学びとって、どんどん賢い子どもになれる、ということです。親子でぜひ実践してみてください。
(2012年10月号「子育て110番」)
奥田敬子
早稲田大学第一文学部哲学科卒業。現在、幼児教室エンゼルプランVで1~6歳の幼児を指導。毎クラス15分間の親向け「天使をはぐくむ子育て教室」が好評。一男一女の母。