親子で「幸せになる生き方」を学ぶ
今回からシリーズでご紹介する『しあわせってなあに』は、乳幼児から小学校高学年までを対象に、「しあわせは、どういうふうに生きたらやってくるのか」をわかりやすい言葉で教えてくれる、子ども向けのやさしい成功哲学のような本です。
「どうすれば、やさしい子になれるの?」「心をおだやかにする方法は?」「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」「なぜ、神様を信じることが大切なの?」などなど、小さなころから学んで身につけてほしい大切な考え方や生き方が、この本にはいっぱいつまっています。
お子さんがこの本を読む前に、あるいは、お子さんに読み聞かせる前に、まず、お父さんお母さんがじっくりと本書を読み込まれることをおすすめします。大人にとっても「なるほど! そういうことか!」という、目からウロコの深い真理が満載です。
お日さまみたいに明るく生きよう
さて、幸せになるための第一話は「明るく生きること」。
明るく生きるって、どういうこと?それは、いつもにこにこ笑顔で生きること。簡単そうだけど、案外、大人でも難しいことです。
人にほめられたときや、何かいいことがあったとき、あるいは、家族の中に病人もなく、みんなが明るい気持ちで毎日過ごしているとき、にこにこ笑っていることは、けっして難しいことではありません。
しかし、つらいことがあったときや、みんなが暗い顔をしているときに笑顔でいることはとても難しいですね。
でも、そんなときこそ、あなたの笑顔が必要です。「自分の笑顔で、まわりのみんなを明るい気持ちにするんだ!」と決意して、あのお日さまのように変わることなくにこにこ笑っていると、あなたはいつの間にか、幸せの発信源になっているはずです。
笑顔は広がる、どこまでも
笑顔には不思議な力があります。人が、誰かににっこり笑いかけると、相手も必ずにっこり笑顔になります。風邪が人から人に伝染するように、笑顔も人から人へうつるのです。
あなたのごきげんな笑顔が、誰かを幸せにし、その誰かがまた、他の人を笑顔にする。そうして、笑顔がどんどんどんどん広がっていけば、幸せもどんどん広がっていく。
もしも、「おもしろくもないのに笑えない」という人がいたら、「おもしろくないからこそ笑おうよ。誰も笑っていないからこそ、まず、あなたから笑いかけようよ」と笑顔で伝えてみてください。笑顔は努力に比例します。毎日笑顔で生きている人は、毎日明るく生きる努力をしている人です。
自分の笑顔が人を幸せにし、世界を明るく照らす。この真理を知って実践できる子どもたちが世界にあふれたら、未来はとても明るいでしょう。
(2012年8月号「子育て110番」)
奥田敬子
早稲田大学第一文学部哲学科卒業。現在、幼児教室エンゼルプランVで1~6歳の幼児を指導。毎クラス15分間の親向け「天使をはぐくむ子育て教室」が好評。一男一女の母。