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結婚3年目の離婚危機

5年前に資格取得の予備校で知り合った夫(28歳)と結婚して3年目になります。
夫は公務員、私は公認会計士として共働きをしています。収入は私のほうが上です。
ここ半年、夫とのケンカが絶えず、現在、離婚の危機にあります。
発端は、私の仕事が忙しくなったこと。夫は定時で帰ってくるにも関わらず、家事はあまり手伝ってくれず、いつもゴロゴロしてばかり。それを見ているとストレスが溜まってしまい、ケンカをするようになったのです。最近、夫は物に当たることもあります。
現在、夫とは家庭内別居状態です。
離婚を考えていますが、もしやり直せるのならば、出会った当時のようなお互いを思いやる関係になりたいとも思います。一体、どうしたらいいのでしょうか。

(31歳・女性・会社員)

3年目の離婚危機

 

素直な気持ちを大切に

仕事を終えて帰宅しても、家庭内が別居状態では、本当にお辛いと思います。
でも、あなたが家庭でストレスを感じているように、もしかしたらご主人もストレスを感じているかもしれません。定時に帰宅しても、妻はなかなか帰ってこない。結婚して三年目のご主人は、もっとあなたと一緒に過ごす時間もほしかったでしょう。物に当たってしまうのも、うまく気持ちを伝えられない自分への苛立ちや、あなたの愛情を欲しているようにも感じます。

幸いあなたは、「もしやり直せるのならば出会った当時のような関係になりたい」とのこと。その素直な気持ちを大切にし、初心に戻って、できることから始めましょう。

 

「夫を立てて、ほめる」

公認会計士という仕事は、実力勝負で活躍できる、やりがいのある職業だと思います。
しかし、一般論として知っておいていただきたいのは、「夫婦が共働きで、妻の職業的立場や世間の評価・収入などが夫より高くなった場合、夫婦の危機が現れる」ということです。自然にご主人のプライドが傷つき、さらに「妻に負けた」という気持ちになれば、家庭は崩壊に向かいます。

実際に妻の成功は、家族や多くの人の支え、理解があってこそのもの。仕事で成功している妻こそ、「夫を立てて、ほめる」ことが大切です。
仕事が終わったらゆっくりと深呼吸してリラックスしてみてはいかがでしょうか。心に余裕が生まれると、ご主人への気持ちも言動もぐっと柔らかくなるはずです。

 

相手を理解することは愛することの第一歩

少し時間を割いて、“ご主人への関心を深める”こともおすすめです。
例えば「なぜご主人は、あなたを伴侶に選んだのか」「どんな家庭を理想としていたのか」を考えてみましょう。“ご主人への理解を深めること自体が、愛することの第一歩”であり、愛の行為となります。

“ご主人の長所について考える”ことも効果的です。
例えば「してもらってうれしかったことや、素晴らしいと感じたこと」を思い出し、ノートに書き出します。毎日、1つでも2つでも書き足しながら“見える化”すると、ご主人の本来の良さが実感でき、あなたの心に変化が起こります。すると不思議なことに、相手もそれを感知して変わってきます。あなたの愛の心が、ご主人の本来の姿を引き出すのです。

 

家事は包容力や女性の徳を養う

また、「時間に追われる原因は、仕事のやり方にある」ともいわれています。もちろん、職場での仕事や家事仕事を含めて「すべてを完璧に」という意味ではありません。ポイントは、“ご主人のニーズをつかみ、それに応えること”。相手がいちばんしてほしいことを最優先させるのがコツです。その後、余裕が出てきたら、できる範囲を広げ、質を上げていきましょう。

家事はとても創造的な仕事で、人間関係の調和や人を育む力、寛容さや女性の徳も養ってくれます。あなたが将来、男性の部下を持ったり、独立されたときにも、きっと役に立つはずです。おふたりの幸せな未来を応援しています。

(「Are You Happy?」2016年4月号)

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伍井美知子 

幸福の科学 総本山・那須精舎講師。1992年に幸福の科学に奉職し、東京正心館講師やスター養成部部長、幸福の科学学園那須本校 宗教教育担当などを歴任。現在は研修などを通して研修生や参拝者の悩みに親身に答え、シニア世代が生涯現役で活躍できるようアドバイス等も行っている。

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