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事故で逝った息子が教えてくれたこと「あの世での再会を楽しみにしているね」【2019年8月号特集】

不慮の事故によって、ダウン症の息子・光輔(こうすけ)くんを9歳で亡くした谷口さん。
早逝した光輔くんが遺してくれたものとは―。

信仰体験談谷口さん201908

谷口光世さん(56歳・大阪府)

この子をどうやって育てたらええんやろう

「検査の結果、息子さんはダウン症であることが分かりました」

第3子となる光輔を出産して1週間後、医師からそう告げられました。出産直後に初めて顔を見たとき、一瞬だけダウン症の特徴があるように見えて、もしかしてと思っていたので、医師の言葉は静かに受け止めることができました。気持ちは落ち着いていましたが、心に浮かんでくるのは、この先の不安でした。

(この子をどうやって育てたらええんやろう? 大人になって私がいなくなったら?光輔より一日でもいいから長生きせな……)

幸福の科学の信仰を持っていた私たち夫婦は、退院後、光輔を連れて琵琶湖正心館を参拝しました。礼拝堂のエル・カンターレ像(幸福の科学の信仰対象である、地球神エル・カンターレの姿を表した像のこと)の前で手を合わせていると、心の中に「がんばらなくてもいいよ」と聞こえてきたよう
な気がしました。そのときふと光輔を見ると、天使のような満面の笑みを浮かべていたのを今も覚えています。

小学校入学を目前に控えたころ、私は「普通の学校に行ったらいじめられるかもしれないから、特別支援学校に行かせよう」と考えていました。しかし地元の公立小学校の校長先生が、「光輔くんも同じ地域でみんなと一緒に大きくなってほしい」と言ってくださいました。担任の先生もとても理解のある方で、クラスのみんなも温かく迎え入れてくれたのです。

「こうちゃん、なんて言ってるか分かれへん」
 気持ちをうまく言葉にできない光輔に対して戸惑う子もいましたが、クラスの子供たちは、積極的に光輔と関わってくれました。
ある日、いつものように学校に迎えに行くと、先生から教室に呼ばれました。
 「こうちゃん、がんばれ!」
 見ると、光輔がクラスのみんなに囲まれて、大嫌いな牛乳を飲んでいるではありませんか。周りの声援に応えるように、時間をかけて飲み干し、得意気な表情。「こうちゃんが飲めたー!」と、みんなが喜んでくれています。そんな温かい先生と友達に囲まれて、光輔は本当に幸せ者だと感じました。

 

一瞬、目を離した隙に……

2013年4月9日。4年生になり、始業式を終えた光輔と私は、近所に新しくできたショッピングモールに出かけました。そこで一瞬目を離した隙に、光輔がいなくなってしまったのです……

 
続きは本誌でお読みいただけます

天使になってがんばっているはず
光輔が教えてくれたこと
「つらいときには、光輔を思い出してほしい」

 

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