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「中国人の夫と政治観が合わなくて困っています。」

幸福実現党 釈量子党首が、アユハ読者のさまざまなお悩み相談にお答え。日常の不安も政治の疑問も、まとめてクオンタム・リープ(量子的飛躍)させて解消しちゃいます。

中国人の夫(釈量子のクオンタム)

中国政府を信じている夫とケンカばかり……

 ご主人は中国の方ということですが、出会ったのはどちらですか?

S 職場です。主人はとてもいい人でしたし、当時は政治に興味がなかったので深く考えずに結婚してしまったのですが、中国の反日政策やチベットやウイグルへ侵攻していることを知るうちに、中国という国に対する認識が変わりました。主人は中国政府の言っていることが絶対に正しいと思っているので、政治の話をするとケンカになってしまうんです。

 なるほど……。

S それにママ友に主人のことを話すと、「私、中国嫌いなんだ」と言われたりすることもあって……。

 えー! そんなことを言う人もいるんですか!

S 今住んでいる地域には中国の方も多く、生活習慣の違いにうんざりしている日本人も多いんです。私も主人の親戚と考え方が合わないことが多くて……。中国という国と主人自身を混同したりして、嫌いになりかけたこともありました。でも中国語を勉強して近所の中国の方に話しかけると子供に親切にしてくれ、人種を超えた優しさに気づくことができたんです。

 素晴らしい気づきですね。私も大学生のころから中国語を勉強しています。今も週に1回のペースで北京出身の先生の教室に通っているのですが、これが楽しくて。

S そうだったんですか! でも政治体制と個人を一括りにして、嫌いだとおっしゃる方も多いんですよね……。

 幸福実現党も中国政府への批判は行っていますが、「中国人は悪だ」とは一言も言っていません。歴史的にも、日本は1943年の大東亜会議などで、世界で初めて人種差別の撤廃を訴えた国です。反日思想で国をまとめるのは断じて許せませんが、だからといって、洗脳教育された国民を人として差別するのは日本人らしくないですし、恥ずかしいことだと思います。

 

政治問題を乗り越える〝信仰〟

 天安門事件を機に弾圧を受けて米国に亡命した方に聞いたのですが、中国共産党政府は嘘ばかりなので「南京大虐殺」もでっちあげに決まっていると言っていました。これから中国がアジアや太平洋の平和にとって脅威であることが明らかになってくると思いますが、そうなると「戦前日本はファシズムだった」や「アジアを侵略した」という反日歴史観も変わると思います。ともあれ宗教政党として、中国の人権問題にも光を当て、民主化の後押しができればと考えています。政治問題は、私たちに任せてください。

S はい! 家で主人とニュースを見ているとつい〝スイッチ〟が入って、「あなたは間違ってるわ!」と言いたくなるときがあって(笑)。

 家庭で政治的な思想を完全に一致させるのが難しいのであれば、それ以外のところで共有の基盤があるといいですね。国籍や文化の違いで分かり合えないところも、それを乗り越えることができるのが信仰です。人は神の子・仏の子として等しく尊い存在ですし、ご主人とは深い縁もあるはず。心の深いところでつながることを目指してみてはいかがでしょうか。

S そう聞いてとても励まされました。中国語の勉強へのモチベーションも上がらなくなっていたので……。

 それはもったいない! 最近中国ではモラルの崩壊が社会問題になり、子供をキリスト教の日曜学校に通わせる親が増えています。子供に善悪の基準を教えるには神に頼るしかないそうです。ぜひ中国語を学び、日本に来ている中国の方に、真理や神仏の愛を伝えていただきたいです。

S がんばります! 釈党首の中国に対する思いが聞けてよかったです。

 中国のSNS、微博などを見ても政府批判をする中国人のユーモアのセンスはすごいですよ。私もいつか民主化した天安門広場で、日中の懸け橋となって演説をするのが夢なんです。ともにがんばりましょう!

 

Shaku’s Advice

人種差別の撤廃を訴え続けてきた日本人。
信仰の力で政治対立を超えよう。

 
(「ARE YOU HAPPY?」2018年3月号)

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釈量子 

幸福実現党党首

1969年11月10日、東京都小平市生まれ。國學院大學文学部史学科卒業後、大手家庭紙メーカー勤務を経て、1994年に宗教法人幸福の科学に入局。学生局長、青年局長、常務理事などを歴任。幸福実現党女性局長などを経て、2013年7月幸福実現党党首に就任。

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