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「梅雨は若返りのチャンス」岡野宏のビューティーレッスン さあ、はじめましょうか!

40年にわたりNHK美粧部に在籍し、国内外の女優や政治家などのメークアップに携わってきた岡野宏さんが考える「魅力ある人」とは? さあ、一緒に美しさへの一歩を踏み出しましょう。

第3回 梅雨は若返りのチャンス

梅雨を好むカトリーヌ・ドヌーヴ

フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴは、乾燥した肌が多い西洋の女優の中では珍しく、きめ細やかな肌をしていました。美しさの決め手は目鼻立ちより肌の質ということが、彼女の主演映画「昼顔」を観るとよくわかります。
ドヌーヴは日本の梅雨をとても気に入っていました。
「日本に来ると乾燥した肌が2~3日でしっとりしてくるのよ。ここの高湿度はフランスのエステより効果があるわ」
先に来日した彼女のお洒落の先生でもあるデザイナーのイヴ・サンローランから、「日本には低カロリーの自然食が豊富にあり、身体や肌を休めるにはいい場所だ」と聞いていたそうです。
「日本食も大好きだけど、高湿度が気に入っているわ」
美容には人一倍気を使っているドヌーヴらしい言葉でした。
ドヌーヴが住むパリの6月は晴天の日が70%ほどで、からりとしていて湿気がありません。
その6月のパリで、女優の松坂慶子さんに撮影のためのメークをしたことがあります。しっとりしていることで有名な彼女の肌が乾燥し、化粧がのらない状態になったのです。
「肌の保湿力が、ほぼなくなっていますね」
診てくれたパリの皮膚科の医者の話を聞きながら、ドヌーヴの言葉を思い出していました。
「日本にいるときは、乾燥の心配がないから気楽でうれしい」
日本の梅雨は、肌を潤すだけでなく、乾燥を気にせず楽な心もちで過ごせる季節なのです。

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岡野宏 

岡野宏先生

1940年、東京生まれ。テレビ白黒時代よりNHKアート美粧部に在籍。40年以上にわたり、国内外の俳優だけでなく、田中角栄をはじめとする歴代総理、松下幸之助、本田宗一郎、盛田昭夫などの経営者や、川端康成、司馬遼太郎などの文化人まで、延べ11万人のメイクやイメージづくりを行う。“「顔」はその人を表す名刺であり、また顔とは頭からつま先までである”という考えのもとに行うイメージづくりには定評があり、吉永小百合の代表作となった「夢千代日記」のメイクや市川海老蔵のデビューイメージ指導も担当。NHK大河ドラマ、紅白歌合戦等のチーフディレクターを務め、2000年にNHK退所後は、キャスターや政治家、企業向けにイメージアップの研修や講演活動などを国内外で行っている。選挙ポスターを担当した議員は必ず当選すると言われ、「縁起がいい」と美濃部亮吉元東京都知事から記念撮影をねだられたこともある。著書に『一流の顔』(幻冬舎)、『渡る世間は顔しだい』(幻冬舎)、『トップ1%のプロフェッショナルが実践する「見た目」の流儀』(ダイヤモンド社)、『心をつかむ顔力 コンプレックスを強さに変える法則』(PHP研究所)等。