
加齢とともに音が聞き取りにくくなる――早ければ40代後半から見られ、75歳以上では約半数もの人が発症するといわれている「加齢性難聴」。
年だから仕方ないと放置していると、認知症のリスクや人間関係のトラブル、歩行中の事故など、日常生活にさまざまな支障をきたすようになります。
そもそもなぜ年齢とともに耳の聞こえが悪くなるのでしょうか。予防する方法は?
今月は、耳の構造から音の伝わり方のメカニズム、耳にまつわるQ&Aなどから、耳の健康について学んでいきます。
耳の健康チェックリスト
まずは自分の聞こえの状態をチェックしてみましょう。1つでも当てはまった人は難聴になっている可能性が。
□話し声がはっきりと聞き取れず、聞き間違えたり聞き返したりすることがある
□相手の言ったことを推測で判断することがある
□話し声が大きいと言われる
□家族からテレビやラジオの音量が大きいと指摘される
□音の方向感が分かりにくくなる
□集会や会議など数人での会話がうまく聞き取れない
□時計のアラーム等、高い音が聞き取りにくいと感じる
□後ろから呼びかけられると気づかないことがある
□車の接近にまったく気づかないことがある
□電子レンジの音やドアのチャイムの音が聞こえにくい
□耳が詰まったような感覚が抜けない
□「ワーン」「キーン」などの音が耳で鳴っている状態が1日以上続く
□音が割れたようにカシャカシャ聞こえる
本誌では続きが読めます。
◇耳の構造と音の伝わり方
◇難聴の種類と聴力レベル
◇耳の健康Q&A
◇耳の健康を守る4つの生活習慣
◇4つのツボと難聴回復マッサージ
