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娘の中学受験で悩んでいます。【竜の口法子 校長の熱烈エール もう大丈夫!】

〔お悩み〕

娘が小学4年生のときに、主人の仕事の都合で地方から都心に引っ越しました。こちらでは中学受験が当たり前のようなのですが、進学校はいじめなど道徳面でそれなりに問題も多いという話を聞き、このまま受験戦争に突入させるか悩んでいます。かといって、公立中学はあまり評判が良くありません。
娘としては、周りに合わせて受験を考えているようです。どのようなアドバイスをしたらよいでしょうか。(東京都・30代)

実際に足を運んで学校の雰囲気を確認したり、在校生や卒業生の保護者に話を聞いてみましょう

まずは、娘さんと一緒に学校見学に行ってみることをおすすめします。パンフレットで見ているだけでは分かりません。娘さんと一緒に実際に足を運び、校舎内に入ってみることで、普段の生徒の様子、授業などから全体の雰囲気が娘さんに合っているかどうかを判断できると思います。
できれば公立校も私立校もどちらも見学し、娘さんがその中で、「この学校に行きたい、行きたくない」という声があれば、そちらを優先しましょう。
次に、進学校はいじめや道徳面で心配とのこと。これに関しては、在校生や卒業生の保護者に、話を直接聞いてみることをおすすめします。ネット情報などでは分からない生の声は、学校選びの参考になると思います。

受験のメリット、デメリットを認識しておくことが大切

中学受験をするかどうかは、娘さんとご主人も含め、よく話し合うことが大切です。受験に挑戦することで起こる事態を想定し、メリット、デメリットを家族全員で認識しておくことが必要だと思います。
あなたが「受験戦争」という言葉を使われたように、中学受験を決めたなら、今から進学塾に通わなくてはならないと思います。小6の受験が終わる2月ごろまで、模試の成績で一喜一憂することもあれば、友達と遊ぶことをあきらめなくてはならないこともあるでしょう。さらに、何校か受験し、「不合格」になることもあります。塾への送迎や、学校選びも含めて、家族みんなが協力していくのが中学受験です。
こうした話をすべて伝えて、最後は娘さんが受験したいかどうかです。お母さんは娘さんの性格も考慮し、将来のためにベストな選択は何か、家族で話し合いの場を設けましょう。

合格だけをゴールとせず、どんな結果になっても将来は明るいと伝えましょう

私は私立の校長をしていますが、「中学受験は人生の経験の一つとして良い点もある」と感じています。小学校の勉強をしているだけでは合格できないので、当然、土日も勉強することになります。目標に向かって努力精進する過程で、体調管理や時間管理なども学ぶことができます。
しかし、過度な競争や嫉妬心などで心が荒れたりしないよう、注意は必要です。お母さんは合格だけをゴールとせず、どんな進路になっても将来は明るいと希望を伝えましょう。公立中学でも私立中学でも、第一志望の学校が決まったら、体育祭などの学校行事を見学してイメージを固めておくのもよいでしょう。もう大丈夫‼

(「Are You Happy?」2024年3月号)

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