日本文学を味わってみませんか。
ちょっととっつきにくい近代文学も作者の「本心」を知ることができれば、作品を一段と深く理解できるはず。
大川隆法総裁の霊言では、文豪たちが生前、何を考え、死後どのような世界に還っているのかが明かされています。
川端康成 死後は天国
●代表作『伊豆の踊子』『雪国』『古都』など
●昭和43(19 6 8 )年に日本人初のノーベル文学賞を受賞。
●15歳までに肉親をすべて亡くす。幼少期は予知能力があり、『抒情歌(じょじょうか)』は神秘的な世界観が表れている。多くの新人作家を発掘・後援し、特に三島由紀夫とは生涯交流を続けた。
霊言「人間社会のなかの美しいものを、目に留めようと努力したのさ。」
日本の美を文学の世界で追求した川端は、「美の奉仕者」として天上界に還っている。霊言では、作品が流行ったとしても「心」が肝心であり、どういう価値観を選び取ったかの責任は死後取らなくてはいけないと述べた。
天国に還れたポイント
・人間の生き方の中に一条の光明を見いだしていた
・ 透明な心で世の中を見つめていた
・ 人々に、永遠の世界に触れさせ、 神の世界を垣間見させようとした
坂口安吾 死後は地獄
●代表作『堕落論』『白痴』『桜の森の満開の下』など
●芥川賞の選考委員を5年間務め、松本清張を高く評価した。
●東洋大学でインド哲学を専攻。在学中、交通事故や猛勉強により神経衰弱に陥る。終戦の翌年に『堕落論』と『白痴』を発表し、人気作家となるが、薬物中毒や鬱病を患った。
霊言「地獄に堕ちて何が悪いの(笑)。へっへっへへへ(笑)。」
地獄に堕ちたポイント
・劣等感から、堕落を肯定し、神仏への反発心を抱いた
・ 誤った仏教思想に染まった
・ 自分のことばかりを考えている自己中タイプだった
芥川龍之介 死後は天国
●代表作『羅生門』『蜘蛛の糸』『杜子春』など
●死後、友人の菊池寛によって、芥川賞が設立された。
●東大在学中に執筆した短編『鼻』が、夏目漱石から絶賛されて文壇デビュー。宗教にも造詣が深く、古典を題材とた作品も数多い。一世を風靡(ふうび)するも、35歳で自害した。
霊言「意志の力を生むのはねえ、倫理観なんだよ。」
天国に還れたポイント
・ 仏教やキリスト教、道教を勉強し、善悪を峻別する認識力があった
・ 「神への愛」を知り尽くしていた
・ 苦悩があっても、それを糧として文学作家への道を切り拓いた
太宰治 死後は地獄
●代表作『走れメロス』『斜陽』『人間失格』など
●没落する華族を描いた長編小説『斜陽』がベストセラーとなる。
●高校時代に、尊敬する芥川龍之介の自殺を受けて自殺未遂。退廃的な生活を送り、実人生を描く私小説作家として人気を得る。最期は『人間失格』を残し、愛人と入水心中した。
霊言「芸術のためには、私生活を目茶苦茶にしてしまうとこはあるんでねえ。」
地獄に堕ちたポイント
・善悪を峻別する宗教的な教養や認識力を持っていなかった
・ 勉強を完成させる根気がなく、 酒やタバコ、麻薬、女に走った
・ 世界は悪魔がいっぱいに見えた
幸田露伴 死後は天国
●代表作『風流仏』『五重塔』『努力論』など
●尾崎紅葉とともに紅露時代を築く。70歳で第1回文化勲章を受章。
●家が貧しく、16歳で電信修技学校に入学し、卒業後は電信技手として北海道に赴任するが、文学を志して帰京。漢文学や日本古典に通じ、随筆や史伝も数多く残す。
霊言「「努力で破れないような運命は、あんまりないんだ」っていうことなんだよなあ。」
天国に還れたポイント
・環境を言い訳にせず、すべてをスプリングボードと考えて努力した
・ 仏教的なバックグラウンドがあった
・ 興味関心の分野を広げて、 勉強をし続けた
菊池寛 死後は地獄
●代表作『父帰る』『恩讐の彼方に』『真珠夫人』など
●文藝春秋社を創設する。日本麻雀連盟の初代総裁。
●『真珠夫人』で人気作家となり、雑誌「文藝春秋」を創刊。川端康成や三島由紀夫など多くの作家を支援した。芥川龍之介の生涯の友でもあり、芥川賞や直木賞を創設する。
霊言「競馬、競輪、酒、女性は、全部つながってる。当たり前だよ」
地獄に堕ちたポイント
・地獄的な作品や犯罪小説でも、 「文芸ならなんでもあり」にした
・ 週刊誌を通して、人々の 「猜疑心」や「嫉妬心」を煽った
・ 人間の本質を欲だと考えていた
三島由紀夫 死後は天国
●代表作『潮騒』『金閣寺』『憂国』など
●1963~65年度のノーベル賞候補。民兵組織「楯の会」を結成。
●東大法学部在学中から文壇デビューするも、卒業後は大蔵省に1年ほど勤める。憲法正のため自衛隊に決起を呼びかけた後、割腹。遺作『豊饒の海』は転生輪廻をテーマにしている。
霊言「この国の情けない国体を憂えている。一作家の領分を超えて、この国を憂えている。」
天国に還れたポイント
・ 転生輪廻を肯定して作品を書いた
・「 神の護りたまう国」の誇りと武士道精神を取り戻そうとした
・ 国防の危機について国民に警鐘を鳴らし、世の中を変えようとした
松本清張 死後は地獄
●代表作『点と線』『ゼロの焦点』『砂の器』など
●第28回芥川賞を受賞。日本推理作家協会会長を務める。
●貧しい家庭で育ち、小学校を卒業すると働き始める。40代のときに『或る「小倉日記」伝』で芥川賞を受賞。以後、社会派推理小説で流行作家となり、長者番付にも名を連ねた。
霊言「いない。善人なんか、この世には一人もいない。」
地獄に堕ちたポイント
・劣等感や嫉妬心から抜け出せない
・犯罪を研究しすぎたことで、犯罪者の心と同通してしまった
・人間の暗部を極端化して描き、疑い深い世の中をつくった
Illustration by Shinichiro Hattori
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