超・保湿肌を育む 正しいスキンケア術

長引くマスク生活に加え、空気の乾燥、エアコンによる寒暖差などで肌の乾燥が深刻になってくるこの季節。「きちんと保湿ケアをしているのに乾燥する」―― それは、毎日なんとなく続けているお手入れ法とアイテム選び、使い方が間違っているからかも!?スキンケアのステップの中に潜むNG 習慣を見直して、潤う美肌を手に入れましょう。

普段のNGスキンケアをCheck!

Step1  クレンジング

□熱いお湯で洗顔している。
□ 毛穴詰まりが気になるので、1年中洗浄力の高いクレンジング剤を使っている。
□ クレンジング剤で念入りにマッサージをしている

Step2  洗顔

□ 冷たい水で洗顔している。
□ 洗顔後の肌は、いつもつっぱり感がある。
□ 洗顔料を十分に泡立てず、頬からゴシゴシ洗っている。

Step3 ブースター

□お風呂上がり後や洗顔後は、スマホチェックに直行。
□ スキンケアアイテムは1年中同じものを使っている。
□ 乾燥肌なので角質ケアはやらない。

Step4 化粧水

□ 時間がないので、化粧水はパパッと叩き込む。
□ コットンでパッティングしながら化粧水をつける。
□1回分の量をたっぷり取って肌につける。

Step5 クリーム・ジェル

□ べたつきが苦手なのでクリームはつけない。
□ たるみが気になるので、クリームをつけるときに念入りにリフトアップマッサージをしている。
□ スキンケアのとき、手が冷えていることがある。

Step1  クレンジング

秋冬は、皮脂を落としすぎないアイテムを。

スキンケアの要であるクレンジング。保湿しても乾燥するときは、まずクレンジングを見直しましょう。落としすぎは乾燥だけでなく、炎症や毛穴の開きなど肌トラブルの原因に。
また、秋冬も洗浄力の高いアイテムを使っている、毛穴汚れが気になるのでゴシゴシ洗ったりクレンジング剤でマッサージしている……そんなお手入れが乾燥を引き起こしている可能性も。皮脂を取りすぎない、肌にやさしいクレンジングで肌をいたわって。

Rule 力加減は「小鳥をなでるくらい」

肌をこすらないように、クレンジング剤はたっぷり使用しましょう。量が少ないと摩擦の原因になり、肌を傷めてしまいます。肌への負担を軽減するためには、ダブル洗顔不要のクレンジング剤を選ぶのも◎。クレンジングは、「やさしく丁寧に、スピーディーに」がポイントです。

潤う肌になる改善ポイント

洗顔は、少し冷たいかなと感じるくらいのぬるま湯で。
乾燥する秋冬は、皮脂を取りすぎない、肌にやさしいクレンジング剤にチェンジ。
時間をかけすぎず、汚れが浮き上がったらすぐにすすぐ。

Step2 洗顔

「こすらないぬるま湯洗顔」で乾燥を阻止。

美肌の鍵を握る毎日の洗顔。美肌を育むか、肌を傷めるか、洗顔の仕方によって肌はまったく変わってきます。第一に「肌をこすらない」、第二に「皮脂を落としすぎない」、第三に「ぬるま湯で洗う」が洗顔の鉄則3カ条。特に乾燥が気になる季節は、洗顔料選びも慎重に。朝は泡立てない洗顔料を使ったり、血行を巡らせる炭酸タイプを使ったり、不要な角質を取り除く酵素洗顔を取り入れるなど、毎日の洗顔で美肌を育みましょう。

Rule 落としすぎも、落とし足りないのもNGです!
落としすぎだけでなく「落とせていない」のも乾燥を招く原因です。皮脂は酸化して毛穴の黒ずみの原因になり、古い角質が残っているとスキンケアが浸透しにくい肌に。肌の潤いは残しつつ、皮脂や古い角質は確実にオフしましょう。

潤う肌になる改善ポイント

冷水では皮脂や汚れが落としきれず、毛穴詰まりやごわつきの原因に。洗顔はぬるま湯で。
必要な皮脂まで取りすぎないよう、乾燥の季節はマイルドな洗浄力の洗顔料を使う。
肌への摩擦を軽減するためにしっかりと泡立て、皮脂量の多いTゾーンからくるくる円を描くようにやさしく洗う。

Step3 ブースター

スキンケアの浸透が確実に上がる!

いつものスキンケアをしているのに乾燥する、なんとなく化粧水の浸透が悪い気がする、重ねづけをしても肌が潤わない……そんなときは、洗顔後すぐの肌にブースターを投入しましょう。乾燥してこわばった肌をやわらかくほぐして、後から使うスキンケアを呼び込む肌に整えてくれます。
最新ラインナップには、ムース、オイル、美容液などさまざまなタイプが登場。さらに、エイジングケア機能のあるものや美白ケアができるアイテムも。

Rule 乾燥の季節、スキンケアはたっぷり使いましょう。

自分へのご褒美にと、ちょっと奮発して買ったスキンケアアイテム。もったいなくて少しずつ使っていませんか? どんな高いスキンケアも、使う量が少なすぎると効果は半減。心当たりのある方は、使う量を見直すだけで乾燥肌が改善されるかも。

潤う肌になる改善ポイント

時間が経つほど浸透しにくくなるので、顔を洗ったら時間を置かずにスキンケアをする。
肌は年齢とともに皮脂量やセラミドなどが減少していくので、自分の肌をよく観察して定期的にスキンケアを見直す。
古い角質がたまると、ごわつきや乾燥を引き起こすので、マイルドな角質ケア美容液やふき取り化粧水などで定期的にケアをする。

Step4 化粧水

重ねづけとハンドプレスで肌に入れ込む。

化粧水には、肌の角層に潤いを与え、キメを整える役割があります。目の周りや小鼻の細かい部分、首・デコルテ、髪の生え際、耳にもしっかりつけましょう。つけ方は、乾燥しやすい頬から始め、中心から外側、下から上へ。
最後に顔全体を包み込むようにハンドプレスしてなじませます。強くパッティングすると肌を傷めてしまうので、刺激を与えないやさしい力加減で。
いつもよりスキンケアの浸透が悪く感じたときは角質ケアを。

Rule 「自分の肌」をよく知ることが美肌への道

口コミで評判のコスメや、美容家やインフルエンサーのおすすめコスメ。つい買ってしまう人は多いと思いますが、肌質や肌状態は人それぞれ違います。まず大切なのは、自分の肌質、現在の肌状態をよく知ること。口コミを参考にしつつも、自分の肌に合うコスメをしっかり見極めて。

潤う肌になる改善ポイント

重ねづけで肌にたっぷり入れ込み、最後はハンドプレスを。
コットンを使うときは摩擦で肌を傷めないよう、ひたひたに化粧水をしみ込ませ、パッティングよりも押し込むようにつける。
浸透を高めるために、1回分の量は少しずつ、何回かに分けて丁寧に肌に入れ込む。

Step5 クリーム・ジェル

スキンケアの最後は、必ず油分でフタをする。

クリームは、おでこと両頬、鼻、あごの5点にパール1粒分ほどを置き、内側から外側に向かって伸ばしていきます。クリームの前に乳液などを使ったときは少し時間を置き、肌になじんでからつけると、それぞれの効果がより発揮できます。どんな肌タイプの人もフタの役割を果たす油分はマスト。油分多めのバームから油分少なめのジェルまでさまざまな使用感のものがあるので、べたつきが苦手な人にも使いやすものが見つかるはず。

Rule 寝る前の「追いクリーム」で乾燥をストップ

乾燥肌の方は、お風呂上がりにしっかりスキンケアをしても、朝起きたら乾燥していたということはありませんか? お風呂上がりのスキンケア後、寝るまでに時間が経って潤いが足りなく感じるようなら、寝る前にもう一度クリームを塗り重ねましょう。翌朝の乾燥が防げます。

潤う肌になる改善ポイント

肌に入れ込んだ水分が蒸発しないように、化粧水のあとは必ずクリームなどの油分でフタをする。
自己流マッサージをやめ、クリームはなるべく肌を動かさないようにつける。
手を温かくして、スキンケアの浸透を高める。

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