止まらない迷惑動画の暴走
飲食店等での迷惑動画が世間を騒がせています。
最近では、回転寿司チェーン店で、湯飲みやしょうゆ差しの注ぎ口をなめまわしたり、他人が注文した寿司にアルコール消毒液を吹きかけたりする動画などがアップされ、非難を浴びました。
動画をバズらせたい」というような軽いノリで投稿しても、瞬く間に拡散するSNSの影響は想像以上に大きなもの。
被害を受けた多くの企業が「民事・刑事の両面から厳正に対処する」と表明しています。
3月上旬には、動画を投稿した21歳男性と未成年の女性2名が、威力業務妨害の疑いで逮捕されました。
過激な動画で再生回数を稼ぐ、迷惑系YouTuberの悪影響が若い世代にも広がっているようです。
「数こそ正義」のネット世界
YouTubeなどのSNSは、少数者の言論発信の機会をつくり出した面がある一方、犯罪すれすれの悪しき内容や偽情報も多く、混乱を生じさせています。
犯罪行為に当たるようなものであっても放置されているなら、SNSの運営サイドにも社会的責任は生じます。
このようにネットの世界は、「数こそ正義」になっているのが現状です。
ここにネットの匿名性と拡散力が相まって、地獄領域が拡大していることには注意が必要です。(続く)
本誌では上記の続きと、下記の記事をお読みいただけます
▶ 「数」で動く日本政治の限界
▶ 正義の根底にある神仏の心
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