幸福の科学 指導研修局長・金澤由美子さんが語る、あなたの人生がもっと幸せに輝くための人生のヒント。(2013年『Are You Happy?』掲載当時)
死後の世界ってあるの?…
「人間は死んでも死なないのよ。あの世が本当のお家で、この世にはお勉強にくるの。人間は本当は永遠の生命を持ってるの」
「じゃあ人を殺してもいいってこと?」
(は!?)
「だって死なないんでしょ?」
これはA子ちゃんと私の実際の会話です。女の子の意表を突く切り返しに一瞬絶句。
(きっ、君はまだ小学生だろう? 刑事ドラマの見過ぎなんじゃ……?)と心の中で呟きつつ、
「それはだめよ。A子ちゃんだって殺されるのは怖いでしょ? 友達と遊べなくなるし、大人になったら○○になりたいって言ってたこともできなくなっちゃうでしょ?」
「うん、やだ」
「悪いことしたら、閻魔様っていってね、云々……」
素直なA子ちゃんは納得してくれましたが、きちんとした宗教教育が子どもにも必要だなぁと強く思ったひとコマでした。
また、ある別の日の、うららかな午後のこと。友人のB子さんが恐怖に引きつった声で電話をしてきました。
「今、何もしてないのに、突然電子レンジが回り出して、チーン! って鳴って止まったの!」
――お父様のお葬式が終わった二日後、ひとり台所で悲しみに浸っていたときだそうです。
聞けば、彼女のお父様は毎晩帰りが遅く、自分でご飯をレンジでチンするのが習慣だったそう。
自分の姿が見えないでいる娘に、「ここにいるよ」と合図したのでしょうか。B子さんには、「びっくりしたんだね。でも大丈夫だよ、全然怖くないよ」と、霊的な世界についていろんなお話をしました。
幸福の科学の書籍も読んでくれたB子さんは、後日、
「あの世って、たくさんの世界があるんだね。パパはどの世界に還ったのかなって考えた。
死んでも終わりじゃないんだね。また何十年かたったら会えるんだね」
と微笑んでいました。
なぜこの世に生まれてきたのか
霊的人生観――それは、この世限りではない、あの世の世界まで含めた人生観。
神様がいらっしゃり、人間に永遠の生命をくださったこと。あの世こそ本当の住み処かで、この世は魂を磨くためのひとときの学校であること。
人間はいろんな時代に生まれ変わり、喜びや悲しみなど様々な体験を通して、魂の進化を目指していること。
その過程で、世界のユートピア化に貢献しようとしていること。こうした人生観です。
子どものいじめ、大人世界での様々な犯罪も、根本はこの霊的人生観を知らないがゆえに起きるのでしょう。
人間はただの肉の塊で、死んだら灰になって何もなくなるだけなら、人を愛したって無駄だし、一生懸命勉強したり働いたりすることも虚しくなる。
その結果、自分さえよければいいというエゴイストになってしまいます。唯物論から愛は生まれないのです。
しかし、真実は前述した通り。人間関係もこの世限りのものではありません。
親子や兄弟、友人、上司や部下など、そのつど役割を変えはするものの、いつも同じようなメンバーで地上に降り、互いに磨き合います。
いわゆるソウルメイトですね。彼らとは、ある時代には対立したかもしれない。
でも、ある転生では協力して何かを成し遂げたかもしれない。何百何千、いえそれ以上の転生を彼らとともに生き、そのときに得た心の宝物が、この心の中にいっぱいしまってあるのです。
そう思うと、何か不思議な気持ちになりませんか? 憎んでいる人でも許せる気がしませんか?
「あの世はある」と考えたほうが、人生は絶対に実り多きものとなります。世はスピリチュアル・ブーム。あなたも本当の霊的人生観を学んでみませんか? あなたの人生が、もっともっと幸福になりますように――。
(「Are You Happy?」2013年12月号)