開き直ろう!
0才ちゃんの子育てアドバイスをシリーズでお届けしてきましたが、その締めくくりとして、敏感でよく泣く赤ちゃんのママへのアドバイスをお届けします。
0才ちゃんは、よく泣きます。「おなかすいた」も「ねむい」も「抱っこして」も「チクチクいたい」も、全部泣いて伝えます。その中でも、特によく泣く赤ちゃんがいます。うちの下の娘もそうでしたが、いわゆる「敏感ちゃん」です。敏感ちゃんのママからは、よくこんなご相談を受けます。
「うちの子、何でもないのに、火がついたように泣きます。私がトイレに立ってちょっと姿が見えないだけで泣くし、寝る前も激しく泣きぐずります。電車の中とかファミレスとか、いつもと違う場所に行っただけで訳もなく泣くので、あまり外に連れ出せません。しかも、一度泣き始めると、いつまでも泣いています。どこかおかしいんでしょうか。それとも、私の接し方が悪いんでしょうか」
よく分かります。
よく泣く敏感ちゃんのママには、「普通と違う。どこかおかしいのだろうか」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。また「自分の接し方が悪いからこの子を泣かせているのかもしれない」と自分を責めたりもするでしょう。
ママ、まず開き直ってください。開き直って「この子は、よく泣く子なんだな」と受け容れてください。そして、お子さんの「育つ力」を信じてあげてください。お子さんは、あなたを選んで生まれてきてくれました。あなたは一度あの世で、「はい、あなたを受け容れ、育てます」と約束しました。だからお子さんは生まれてきたのです。
敏感ちゃんへの対応方法はいくつかあります。しかし、「この子はどこかおかしい」と不審に思っていたり、自分を責めたりする心の状態では、おそらく効果はないでしょう。
まず、開き直って、心静かにあるがままを受け容れてみましょう。
時間をかけて育てる
大人は「何でもないのに泣く」と思いますが、赤ちゃんにとっては、何でもなくありません。生まれてまだ月日の浅い赤ちゃんは、大きな物音や強い光、温度や気圧の変化に弱く、すぐにびっくりして泣きます。敏感ちゃんは、それらを少し多めに感じます。それは悩んでも仕方がないことなんです。
だから、TVや音楽や声の音量を、ママが「ちょうどいい」と感じるより小さめにしてあげましょう。語りかけも、多過ぎると刺激過多になりますから少なめに。また、明る過ぎないお部屋で、静かにまったり過ごさせてあげましょう。敏感ちゃんには、まずは「安心」と「ママへの信頼」をしっかり育んであげながら、「時間をかけて慣れていけばいい」と思ってあげましょう。
最後のアドバイスとして、ママに、一日に10分の瞑想タイムをとることをおすすめします。よく泣く赤ちゃんとずっと一緒にいると、ママもシンクロして心が揺れて疲れますよね。だから、早朝か夜中に、瞑想曲をかけたりしながら、一人静かに静寂の時間をとってください。
日々のあわただしさを一旦横に置いて瞑想する中で、心に光が差し、やすらぎが訪れ、深いところから智慧が湧いてくるでしょう。
(「Are You Happy?」2019年4月号)