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自己中心的な娘の性格が気になります。〔竜の口法子校長の熱烈エール もう大丈夫!〕

〔お悩み〕
高校生になる末っ子の娘は、活発な性格で勉強もよくできるのですが、友人とのトラブルを度々起こしています。話を聞いてみると、本人の思いやりが欠けていたり、性格がわがままだったりするところが、トラブルを招いているようです。ただ、プライドが高く、自分の非をなかなか認めません。どのようにアドバイスしたらよいでしょうか。(52歳/東京都)

リーダーとしての方向付けをしてあげましょう

娘さんは、活発で勉強がよくできるとのこと、だからこそ、同年代の友達の欠点や短所がよく見えてしまうのかもしれません。 

プライドが高いお子さんへのアプローチとして、「リーダーとしての役割を与えてあげる」ことも、一つの手かと思います。将来の夢を聞きながら、「あなたは、多くの人を幸福にできる」と励まし、娘さんがリーダーとして自覚を持てるような行動を提案するのです。

例えば、「友達の長所を一つでも多く見つけること」「困っている友達がいたら、助けてあげること」「頑張っている友達がいたら祝福してあげること」「トラブルで悩んでいたら相談に乗り、調整してあげること」「率先してクラスの皆が嫌がる仕事を引き受けること」など、身近に実践できることを提案してあげるといいかもしれません。

娘さんに限らず、高校時代は自分づくりに一生懸命で、どうしても自分の立場が優先されやすく、わがままになりがちです。反抗期もあり、友人や親、異性との葛藤なども経験し、出口の見えないような思春期特有の悩みも体験しながら魂が磨かれて、大人になっていきます。このなかで、だんだん、自己中心主義から「与える側」に転換し、自らが発信源となって、周りを感化していく子が、リーダーとなっていきます。

天狗の傾向性には要注意

お母さんは、娘さんの「非を認めない、プライドの高い傾向性」を心配されていますが、多少「天狗」的な部分もあるのかもしれません。

天狗の姿にはいくつか特徴があり、履いている下駄もその一つで、一本歯の下駄は、山を登れても、下れないという特徴があります。これは、調子が良く上昇しているときは、やる気もありますが、「調子が下がってきたときに脆(もろ)い」という性質を現しています。もし、娘さんが人の意見を聞かず、慢心している場合、必ずプライドの鼻がへし折られる事態が起きるでしょう。そのときこそ、人生の教訓を得るときであり、お母さんが支えるときです。反省の心、忍耐の心、コツコツと謙虚に精進する大切さ、そして人への優しさなどが学べるよう、導いてあげてください。

感謝する時間をとる

また、自己中心的になっているときは、人への感謝を忘れているものです。娘さんは生まれてから小学校、中学校、高校と、多くの方々に愛を与えられて生きてきたはずです。昔話に花を咲かせながら、今までの人生に感謝する機会をつくってみてください。「与えてもらったことが多かったな」と思えたとき、感謝からの報恩の人生が始まります。将来、人を導いていくような仕事が待っているかもしれません。ぜひ娘さんの明るい未来を祈りましょう! もう大丈夫‼

(「Are You Happy?」2021年4月号)

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