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「弟が何かに憑依されているようです。 障りでしょうか?」【心のお悩み相談室】

弟が取り憑かれた

私の弟が何かに取り憑かれているようなのです。突然ひとりで訳のわからないことをブツブツ言い始めるのですが、本人はまったく何も覚えていません。また心配した母が、祈祷師からいただいてきた鈴を鳴らすと、体をのけぞらせて苦しそうにもがいたりもします。これは何かの障りでしょうか。どうしたら、弟を助けることができるでしょうか。

42歳・女性・教師

 

肉体が霊に占拠されてしまっている状態

弟さん、そしてご家族の皆さまのお気持ちはいかばかりかとお察し申し上げます。弟さんの症状を精神科の病院で診察すれば、何らかの病名がつくと思われますが、そのような精神的な病を宗教的には「霊障」と言います。霊障とは、生きている人間に死んだ人の霊が憑依し、さまざまな悪影響を及ぼしている状態です。弟さんが自分が言った内容をまったく覚えていないのは、“肉体が本人以外の霊に占拠されてしまっている”からだと思われます。

本人が肉体をほかの霊に明け渡してしまうのには、それなりに理由があります。まず考えられるのは、「人生における大きな挫折」です。事件や事故、家庭内の不和、友人関係、受験などで何らかの大きなショックを受けて、激しく自己否定をしてしまったときに、このような憑依現象が起きることがあります。弟さんのこれまでの人生で、何か思いあたることはないでしょうか。

もし弟さんが自力で自分の人生を振り返り、教訓を掴み取って立ち上がるのが困難な場合は、家族の出番です。本人が自分で気付いていないようなよいところ、頑張ったことを教えてあげたり、伝えてあげたりして、愛の力で護ってあげましょう。

 

成仏できていない先祖の霊が憑依している可能性も

また、「家庭内霊障」という可能性もあります。憑依してくる霊は、地獄にいて苦しんでいたり、生前あの世を信じていなかったために、死後どうしたらよいかが分からずにいたりします。そして何とか楽になりたい、または積極的に誰かを苦しめて憂さ晴らしをしたいと思い、人間に取り憑くのです。その際、縁がある家族や子孫のところに行くことも。もし、一族のなかで浮かばれていないかもしれないと思うご先祖がいらっしゃる場合は、正しい先祖供養が必要です。

生きている人間にできることの一つとしては、「あの世とこの世の仕組み」や「どうすれば天国へ行けるのか、なぜ地獄に堕ちるのか」といった正しい“真理知識”を持つことです。霊は人間の様子を見ていますので、私たちの学びは、迷える霊の心の糧となりますよ。また、幸福の科学の支部や精舎では定期的に供養祭を開催していますので、お気軽にご参加くださいね。

家族問題は大きな苦しみであり、出口のないトンネルに入ってしまったような気持ちになります。そんなときは、「これも自分や家族に何かを教えるために起きている」と受け入れる心を持つことも大切です。人生には光と陰が両方あるもの。陰を昇華して光に変えることができると信じて、粘り強く歩みましょう。

 

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