健康を語る上では、切っても切り離せない“心と体の関係”。幸福の科学・千葉正心館の中畑正明館長(インタビュー当時)に、スピリチュアルな観点から見た健康法について伺いました。
健康な体をつくる7つのヒント
1.体は“念い”からつくられている
私たちの体をスピリチュアルな視点で見ると、肉体に姿形そっくりの「幽体」というものがすっぽりと収まっています。幽体とは、“体の設計図”のようなもの。心から発された“念い”を受け止め、毎日私たちの体をつくり変えています。明るい気持ちを持ち続ければ、健康的な体をつくりますが、継続的に否定的な念いや怒り、暗い念いを持っているとそれが“病念”となり、病気が発症してしまうのです。
2.心の偏りを取り除く
仏教の教えに、心の煩悩を表す“心の三毒”というものがあります。1つ目は「貪(とん)」という貪りの心、2つ目は「瞋(じん)」という怒りの心、3つ目は「癡(ち)」という愚かな心です。日常の中でこの心がひとつでも現れたら、一旦思考を止めて深呼吸をしてみてください。そして「貪」であれば「与えられているものに感謝する心」、「瞋」であれば「許しの心」など、逆のポジティブな念いを入れていくことによって、心の偏りが正され、“病念”を作らない健康的な心を維持することができます。
「心の三毒」とは・・・
「貪(とん)」・・・食べ物やお金、異性、地位、名声など、足ることを知らない貪りの心
「瞋(じん)」・・・「許せない!」とカッとするような、統御できない怒りの心
「癡(ち)」・・・愚痴や不平不満を貯め込んだ心、良心や道徳を知らない愚かな心
3.心を見つめる時間をとってリラックスする
「どうしても疲れが抜けない」、「心がうつ気味になってしまう」という方は、ストレスが溜まっているのかもしれません。思い切って休暇をとり、リラックスをしてみてください。山や海などに行って、マイナスイオンやミネラルをたっぷりと浴びるのもいいですね。そしてひとり静かに心を見つめる“聖なる時間”が心を癒し、パワーを与えてくれるはずです。
4.ポジティブな心を持ち積極的な未来を描く
十分に心のエネルギーを充電したら、今度は積極的な未来を描いてみましょう。なりたい自分、輝く自分の未来をイメージしてみてください。積極的な未来を描くことで、幽体がそれを実現させるために、健康的な体をつくっていきます。ノートに将来のビジョンを書いて心の中を整理したり、友人と将来の夢について語ってみたりするのもいいですね。
5.読書などで新しい考えを取り入れ心のアンチエイジングをする
年齢を重ねてくると、頑固になったり、ついつい愚痴っぽくなりがちです。心が凝り固まってくると、そこに“病念”が現れやすくなりますので、心のアンチエイジングを実践して、若いころのような、素直で柔軟な心を取り戻しましょう。自分より若い友人を作ったり、読書を習慣にしたりと、いくつになっても“すべてから学ぶ姿勢”を持つことが大切です。最近読書好きや経営者の間で流行っている、「輪読会」もおすすめですよ。
「輪読会」って?
複数の人たちで同じ本を数回に分けて声に出して読み進め、お互いに感想を話し合いながら、より本を深く味わう読書スタイルのこと。その効用として、「人の意見を受け入れる姿勢を持つことで、若々しい柔軟な心になれる」、「音読で前頭葉が刺激されることで、ボケ防止になる」などがある。
6.不調や病気のときにも感謝の思いを持つ
「縁起の理法」というものがありますが、自分の行いや発した言葉、念いの責任は、必ず自分で取らなければいけないようになっています。間違った心のままこの世を去ると、あの世に還ってから天国に行けず、地獄で反省をさせられることになっているのです。そう考えると、病気は心や行いの間違いを教えてくれる“ありがたいもの”でもあります。
7.「美」を意識する
外見だけではなく、心の美しさを意識してみてください。病気はいわば“醜い心”によって作られていますので、美しい心を持つことは、病気を遠ざけることにもなるのです。旦那様や友人への美しい言葉づかい、美しい仕草など、相手を思いやった美意識は、相手も幸せにします。心の美しさを意識することで、心の毒も生み出さなくなるのです。
(「Are You Happy?」2015年12月号)
中畑正明
幸福の科学 千葉正心館館長。1991年より幸福の科学に奉職。大阪正心館館長、総本山・未来館館長など経て、2012年より現職。