コロナ禍で高まる虐待のリスク
新型コロナウィルスの感染拡大を受けて発令された緊急事態宣言が延長され、特別警戒都道府県では外出自粛や休業要請が続いていますが(5月19日現在)、大人だけでなく、子供への影響も心配です。
報道番組のアナウンサーがコロナに感染し、療養中の自宅に児童虐待の疑いで、警察官と児童相談所職員が駆け付けたことが話題になりました。感染の恐怖だけでなく、狭い家に閉じこもる閉塞感や仕事への影響、差別など、ストレスのはけ口になりやすいのが、弱い立場の子供です。
厚生労働省によると、1~3月の間、全国の児童相談所が一時保護や訪問などの対応をした児童虐待件数は、前年比1~2割強増加したといいます(速報値)。
虐待件数は増加傾向にあるのでコロナとの関連は不明確としていますが、感染拡大が6月までに収束した場合でも「2020年の雇用者数は前年から99万人減少する」との調査(大和総研)もあり、家庭でのストレスは増加し、子供への虐待リスクが高まるのは必然でしょう。
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