編集部に寄せられたお姑さんとお嫁さんそれぞれのお悩みに、シニア・プラン21の講師がアンサー。嫁姑問題を解決するヒントとなる智慧を教えてもらいました。
<嫁の悩み>
家事・育児に口を出す姑にもう、うんざり!
お姑さんが、家事や育児のやり方、さらにはお金の使い方にまで口を出してくるんです。自身のやり方があるのかもしれませんが、私なりに考えがあるので、価値観を押し付けないでほしいです。どうすればよいでしょうか?
【講師からのアドバイス】
「価値観の違い」が原因となり、すれ違いを生んでいるのでしょう。お姑さんは恐らく人生の先輩として「その家事や育児のやり方だと危ないよ」と、指図ではなく教えているだけなのかもしれません。「姑は先生だ」とポジティブに解釈してみてはいかがでしょうか。コミュニケーションを多く取ることによって気持ちのズレが解消できます。もし気になることがあるなら、お茶タイムを設け、雑談の中で気軽に言える雰囲気作りに取り組んでみましょう。
<姑の悩み>
お嫁さんとの距離の取り方がわかりません……。
嫁の家事のやり方についてアドバイスするなど、“よかれ”と思って言うことが、ことごとく跳ね返されてしまいます。どうやってお嫁さんと距離を取ればいいのか分からず、困っています。
【講師からのアドバイス】
お嫁さんは、「人生経験を重ねた年長者は敬うもの」という価値観をあまり持っていないのかもしれませんね。あなた自身がそれを理解し、まずは大らかな気持ちでお嫁さんを見てあげることが大事です。習い事を始めて自分よりも若い方と友達になったり、英語などの勉強を始めて「分かり合えない」ことを前提とした異文化に触れてみたりするのもいいですね。相手を理解する力や思いを伝える力がつき、人との距離の取り方も、もっとうまくなるはずです。
<嫁の悩み>
夫にべったりの姑……どうしたらいい!?
一人息子のため、姑は何かと主人にべったり。近所に住んでいるので、私たちが出掛けるときにもやたらとついて来たがります。たまには主人と子供だけで過ごしたいのですが……。姑との関係は崩さずに、思いを伝えるにはどうしたらいいですか?
【講師からのアドバイス】
母にとって息子は宝のようなものです。まずはあなたがお義母さんの、息子さんへの気持ちや寂しさを理解してあげなければ、お義母さんは息子さんを手放さないでしょう。夫を貸し出す気持ちで、あなたの“懐の深さ”を見せてあげましょう。その上で、お姑さんに息子さん以外の楽しみや生きがいを持たせてあげるのがいいですね。息子さんやお義父さんなどの第三者を通じて、お義母さんに趣味などを勧め、生きがいを持たせてあげてください。
<姑の悩み>
孫の子守りを頻繁にさせられて困っています。
嫁との関係は良好なのですが、仲良くなりすぎて遠慮がなくなり、孫の子守りを当たり前のように頼まれます。最初はうれしかったのですが、頻繁になるとお金もかかり、少々しんどいです。子守りの回数を減らしてほしいと、どう伝えたらいいですか?
【講師からのアドバイス】
かわいいお孫さんといえども、子守りが頻繁になれば2回目の子育てが始まったようで、体力的にも大変ですよね。対策としては、あなた自身が趣味や友達と会う時間を取るなどして第二の人生を謳歌し、外に出る時間を増やすことです。そうすれば必然的に子守りの回数は減ってくるはずです。言いにくいことは、「ちょっと悪いんだけど」といったクッション言葉を前置きに使うだけでも柔らぎますよ。話し合ってお互いのルールを作るのも有効です。
<家庭に幸せを運ぶ智慧>
相手との距離の取り方を見直す。
嫁と姑の争いも、たいてい、距離の取り方を間違っていることが原因です。お姑さんが息子夫婦のあいだに入ろうとするから問題が生じるのです。お姑さんが、「息子と嫁が、いちばんの至近距離にあるべきだ」と考え、自分は少し離れた位置にいれば、お嫁さんにいろいろ意見を言っても、うまく収まります。しかし、お姑さんが息子夫婦のあいだに割って入ったならば、全面戦争になってしまいます。職場であれ、家庭であれ、他の人との距離の取り方に気をつけることが、人間関係調和の原理の一つなのです。――『感化力』より
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