夫のモラハラ
主人の顔色を窺ってビクビクしながら暮らす毎日です
結婚4年目、2歳の娘を持つ専業主婦です。
夫(34歳)とは務めていた会社で知り合い結婚。それを機に会社を辞めて家庭に入りました。
彼は仕事もバリバリとこなし、人柄もいいと周囲から評判の“いい人”ですが、家に帰ってくると別人に……。
ちょっとでも気にさわることがあると、「お前は俺に従っていればいいんだよ、無能なんだから」「死ね!」などと言い、掃除機をかければ「うるさい! 俺が疲れているのにわからないのか!」と怒鳴られ、かけなければかけないで「こんな埃っぽい中で子どもが病気になったらどうするんだ!」と怒られます。
一事が万事、何をやっても結局は怒られ、なじられるため、主人の顔色を伺ってびくびくしながら暮らす毎日です。
仕事のストレスでつらいんだなと、夫を理解しようともしましたが、やはり毎日のように言われると、精神的につらく死にたい気持ちになります。
周囲にも相談をしましたが、夫は“いい人”のため、あまり理解されません。
離婚も考えていますが、子どもがまだ幼いため、難しいとあきらめてしまいます。いったいどうしたら……。
(32歳・女性・専業主婦)
自己イメージを高く持つこと
ご主人の二面性ゆえに周囲の理解も得られにくく、お辛いなか、本当によく耐えておられると思います。もしこれが普通の夫婦喧嘩なら、自分の至らなさを反省する、相手へ感謝の言葉を多くかける等のアドバイスをするところです。しかし、あなたの場合はモラル・ハラスメントと思われますので、違う考え方も必要と考えます。
モラハラでやっかいなのは、加害者側にいじめの自覚がなく、「自分は常に正しい。間違っているのは相手だ」とあくまでも相手を教育訓練しているつもりでいることです。一方、被害者の方は従順な性格であることも多く、「自分が悪いのだ」と精神的に追い詰められ、ウツ病になったり、最悪の場合、自殺まで考える人もいます。
まずは自己イメージを高く持ってください。あなたはダメな人間なんかではありません。あなたは素直でやさしい女性であり、その本質は素晴らしい光の子です。ご主人の言葉に洗脳されてはなりません。暴力的な言葉は、小川の水面に書くようなつもりで聞き流しましょう。
また、あなたのお父様や男兄弟等に、間に入ってもらってください。実家の家族、友人、あるいは専門機関など、第三者に相談するためには、暴言を記録しておくことも必要です。そうしたこの世的な努力をしつつ、さらにスピリチュアルな面からも考えてみましょう。
神様のお力を受ける
これは、霊的に見るなら悪霊問題だと思います。そうであるなら、やはり神様のお力を受け、信仰で戦ったほうがよいと思います。神様のご加護を祈りつつ、「どのように考えることが神様の御心に叶うのか」という「正しい心のあり方」を探究してみてください。
大川隆法先生の書籍群は、そのことがわかりやすく説かれていますので、それらをくり返し数多く読むことで、知恵が身に付くとともに、心が天上界の波動と親和性を持ち始めます。すると、徐々に邪悪な波動が近寄れなくなっていきます。
恐れずに自分の考えをしっかり述べよう
さらに、子どものころからの心の歴史を見つめていってください。両親との関係のなかで、たとえば親は何を善とし、何を悪としてあなたに躾けたのか。親から言われたことに対して、自分は本当はどう感じていたのか。あるいは嫌われたり悪く思われたくないという理由で、相手の言いなりになってこなかったか。「本当の自分」ではない自分を演じてこなかったか……等々です。
見方を変えれば、これは、あなたが変わるチャンスなのではないでしょうか。モラハラの被害者は真面目ではあっても、やられっぱなしだったり、あるいは依存心が強い人も多いそうです。もし自分がそのタイプなら、「私は変わる! 弱々しい人間にはならない!」と自分自身に宣言してください。相手から嫌われてもいいから正しいと思うことは主張する、という強さもときには必要です。
相手と正面から向き合うことを恐れず、どうか知恵と勇気をもって、幸福をその手に取り戻してください。
(2014年6月号)
金澤由美子
1989年に幸福の科学に奉職し、支部・精舎・本部勤務を経て現職。その間、数多くの悩み相談を行う。