慰安婦像設置の反対運動
釈 今回のクオンタム・リープは特別版としてアメリカにやってきました。本日はどのようなお悩みで?
I 私は今、サンフランシスコに住んでいるのですが、セント・メリーズ公園に韓国の従軍慰安婦像が設置されることになり、9月22日に除幕式が行われるんです。
釈 幸福実現党は、「従軍慰安婦」という歴史の捏造(ねつぞう)が定着しないよう、様々な活動を続けてきましたが、
サンフランシスコに像が……。そもそも慰安婦問題が注目されたのは、1980年代に朝日新聞に掲載された吉田清治氏の証言ですが、その証言は嘘であったことが判明しています。
I 発端は2年前にサンフランシスコ市議会が韓国系・中国系団体の要請を受けて、像設置を促す決議を採択したことです。私たち幸福実現党の党員も含め、現地の日本人は反対の声を上げたのですが、サンフランシスコ市は取り合ってくれませんでした。
釈 そうですか……。アメリカの公用地に慰安婦像が設置されるのは、グレンデール、ブルックヘブンに続き3カ所目ですね。サンフランシスコの街も見て回ったのですが、さまざまな人種の方でにぎわっていました。港のカニの看板を見たとき、姉妹都市である大阪の〝かに道楽〟の看板を思い出し、活気にあふれている雰囲気などは似ていると感じましたね。
I 確かにそうかもしれません。大阪市からも陳述書が提出されたのですが、それも無視されてしまい……。
釈 外務省はどのような動きを?
I 私たちも政府に働きかけたのですが、具体的に動いてはくれませんでした。しかも像に続き、9月22日を「慰安婦の日」に制定する決議案がサンフランシスコ市で審議されることになっています。
釈 ええっ! 先ほど、市内にある「海外抗日記念館」も視察しましたが、韓国や中国は国を上げて日本に歴史戦を挑んできています。現地の日本人・日系人への差別につながる可能性もあり、政府は、従軍慰安婦にしても南京(なんきん)事件にしても、「史実でない」と明確に否定すべきです。
教育から自虐史観を払拭!
I その通りだと思います。実は私が本当に心配しているのは、慰安婦像ではなく〝教育〟の問題です。カリフォルニア州の公立学校の社会科学の教育課程には、2017年から慰安婦問題が盛り込まれてしまいました。慰安婦像や記念碑はその場に行った人しか見られませんが、教育は違います。
釈 その通りですね。
I 私たちもさまざまな活動を行い、せめてもの対抗策として教科書内の記述を一部、「sex slave(性奴隷(どれい))」から「sex service(性サービス)」という言葉に変えさせることができました。
釈 慰安婦問題解決の大きな一歩ですね。日本では「奴隷」という言葉は軽く捉えられていますが、これはいわれなき中傷です。日本は歴史上、慰安婦はおろか奴隷制を取ったことは一度もなく、奴隷を使っていたのは、アメリカや韓国、中国などです。日本にはびこる自虐(じぎゃく)史観をつくり、増幅させてしまったのが日本人だということは、由々しき事態だと思います。
I 現在の日本の自虐史観も、メディアと教育によってつくり上げられています。この恐ろしさを知るにつけ、教育問題に取り組まなければならないと強く感じますね。
釈 国民の側から声を上げ続けると同時に、外務省が正しい歴史を発信することで解決されるべき問題です。
I 現地に住んでいる私としては、日本の人々に海外で起こっていることを伝えていきたいと思っています。ひとりでも多くの方が自虐史観を払拭して、自分の国は自分で守る体制がつくられることを強く願っています。
釈 国内のお母さま方にも、海外で日本がどのように扱われているかお伝えしていかないといけないと改めて思いました。これからも協力し合って、取り組んでまいりましょう!
Shaku’s Advice
教育が未来の日本をつくる。
まずは正しい歴史認識と
海外のニュースを知ることから!
(2017年11月号「釈量子のお悩みクオンタムリープ」)