子供をうまく愛せない……その原因は、あなたの両親との関係にあるかも<母と子のキズナ見直しメソッド>

尽きない子育てや人間関係の悩み。
その原因、実はあなたのご両親との関係にあるかも!?
幸福の科学・琵琶湖正心館で「両親に対する反省と感謝」研修を担当する對中章哲本部講師(インタビュー当時)に、ご両親、特にお母さんとの関係を見直すためのメソッドをうかがいました。

 

子供のころに愛された実感がないと子供をうまく愛せない

子育ての悩み相談にいらっしゃる方のほとんどが、「自分は親から愛されなかった」と思っておられます。今までたくさんの親御さんを見てきましたが、子育てで悩むお母さんにとって、自分と子供との関係は、昔、子供だったころの自分と、当時のお母さんとの関係とほぼ一緒になります。つまり、子供のころに愛されていた実感がないと、子供をうまく愛せずに育ててしまう。「子育てとはそういうものだ」という先入観がインプットされているので、自分がされたようにしか子供に接することができないんですね。

例えば自分が小さいころに親に甘えた記憶がない場合は、子供をどう甘えさせたらいいかわからないわけです。

 

大人になり判断力・認識力が上がった今こそ関係を見直すチャンス

しかし誰にでも必ず、ご両親から愛された瞬間があるはずです。私が担当している「両親に対する反省と感謝」研修の着地点は、「どれだけ両親から愛されてきたか」、さらには「仏神から愛されてきたか」に気付くことですが、研修がうまく進まない方に多いのが、ご両親とのつらい思い出ばかりを見つめているタイプ。心の中で、「両親にいいところはない」と思い続けているのです。でも、誰にでも“尊敬できるところ”と“尊敬できないところ”の両方があります。

ご両親との過去を思い出すのがつらいのは、記憶の中の嫌なシーンを思い浮かべると、その瞬間に子供のころの心に戻ってしまうため。当時のつらい感情が呼び起され、冷静な判断ができなくなってしまうのです。

しかし成長すると、判断力や認識力が上がり、「大人の自分」という立ち位置から、子供のころの自分と当時のお父さんとお母さんを客観的に見つめることができます。「ここは自分が勘違いしてお母さんを悪く思ったな」「ここはお母さんに問題があるな」などと冷静に見ることが、「両親に対する反省」の第一歩であり、あなたとお子さんや、周りの方との関係改善の第一歩でもあるのです。

反省をする際は、冷静に、客観的に自分の心を見ることができる落ち着いた環境や心境が必要です。そのためにも、精舎で研修を受けられることをおすすめします。

 
 

「両親に対する反省と感謝」研修の一部をプチ公開!

“両親反省”の3つチェックポイント

あなたのお母さんやお子さん、そしてあなた自身の“いいところ”“よくないところ”は?
静かで落ち着いた空間で、リラックスしてから少しずつ思い出して書き出してみましょう。

ワークシートはこちら

 

Check1
あなたのお母さんの“尊敬できるところ”“尊敬できないところ”を書き出してみましょう

 
 

Check2
あなたの“いいところ”“よくないところ”を書き出してみましょう

 
 

Check3
あなたのお子さんの“いいところ”“よくないところ”を書き出してみましょう

 
 
 
 


3つのチェックポイントを書き出せたら、自分に当てはまるアドバイスを読んでみてください。

 

●お母さんの「尊敬できないところ」ばかり見つかったあなた

あなたは、子育てで悩むたびに「うまくいかないのは、私がお母さんに愛されなかったから」という思いが出てきませんか?
その思いは、直接伝えなくてもお子さんに届き、影響を与えます。
お子さんにはあなたの姿が、あなたが子供のころに見えていたお母さんと同じに見えているのです。

「子育てがうまくいかない」という悩みは、昔、あなたが子供だったころのお母さんの気持ちと同じです。

「尊敬できないところ」に書いた中に、「私はわが子にこれだけはしないでおこう」と思っていることがある方も多いかもしれません。
確かに、尊敬できないところをマネしないのは大切なことですが、あまりその思いを持ち続けると“執着”になり、かえってお子さんへの悪い影響となることも。
極端な方向ではなく、“中道”を歩くよう気をつけてみましょう。

<Advice>
ご自分やお子さんの
いいところで
お母さんにも通じるもの
を探してみましょう

 


●お母さんの「尊敬できるところ」ばかり見つかったあなた

「尊敬できるところ」がたくさん見つかるのは、素晴らしいことです。
ぜひそこを見習って、子育てに活かしてください。
ただ、子供にとっては両親が、世の男性・女性のスタンダードになります。
そのため、あまりお母さんを尊敬しすぎて、「よくないところ」が見えていないと、大人になってから母親と異なるタイプの女性を下に見てしまうことがあるのです。
親も自分も、そして子供も、「よいところ」と「よくないところ」を公平に見なければいけません。
偏った極端な見方をしていないか、心の傾向性を点検してみましょう。

「昔はお母さんに反発していたけど、今は何も思っていない」という方は、反発していた当時の自分や当時のお母さんが目の前にいると思ってみてください。
もしも心が揺れるなら、潜在意識ではまだお母さんとの関係がクリアになっていないかもしれません。

<Advice>
大人になった
現在の自分の立場から
子供のころをもう一度
平静な心で公平に
見つめてみましょう

 


●お子さんと「よくないところ」がほとんど同じだったあなた

お子さんとご自分の性格が似すぎていて、驚かれた方もいるかもしれません。
「子供が自分に似ていて、昔の自分を見ているようでつらい」というお悩みを聴くこともありますが、子供はただ、親のマネをして成長しています。
お母さんが言わないで隠している面や、見せないようにしている面なども全部キャッチしているのです。
子供が、お母さんの見せないようにしている面を表現するため、つらくなって遠ざけたり、ときには叩いたりしてしまうお母さんもいます。

そのような方の多くは、ご自分のお母さんとの「よくないところ」も同じことがほとんど。
あなたがお母さんとの葛藤や問題をクリアできれば、お子さんの「よくないところ」も、いつの間にか薄れているはずです。

<Advice>
あなたが
お母さんとの関係を
見つめ直すことが
お子さんにも必ず
いい影響を与えます

 


 
最後に…

あなたが変わればお子さんも
ご家庭も必ず変わります

ご両親、特にお母さんとの関係は、子育てはもちろん、あなたの人生すべてに通じるものです。
実際に、「両親に対する反省と感謝」研修を受けた方からは「子供を初めて心から愛せた」「職場の人間関係がよくなった」といった声のほか、ご自分やお子さんの「難病が治った」「アトピーが消えた」などの奇跡の報告も多くあります。

このメソッドをきっかけに、お母さんとの関係を見直したいと思った方はぜひ、“平静心の精舎”である琵琶湖正心館の穏やかな磁場の中で「両親に対する反省と感謝」研修を受けてみてください。
あなたが変わればお子さんも、ご家庭も必ず変わっていきます。

 
(2016年4月号)

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琵琶湖正心館本部講師(インタビュー当時)

「両親に対する反省と感謝」関連研修などの講師として約20年、数千人以上と面談し、親子関係を改善に導いた「両親反省」のエキスパート。