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子供に生活習慣や物事の善悪を教えるときのちょっとした言葉がけのコツ

「~して」「~やって」と言っていませんか?

登園前の朝の時間、子供たちは園服に着替えたり、かばんを肩に掛けたり、靴を履いたりと、やらなければいけないことがたくさんあります。それらのお支度を促すとき、ママはお子さんにどんな言葉をかけていますか? ちょっと振り返ってみてください。
 「ほら、早く着替えて」
 「次は靴を履いて」
 「さっさとやって」
と言っていませんか? 実はこれ、全部、人にものを頼んだり、お願いしたりするときの言い方です。あるいは、自分の都合のために、人に命令するときの言い方です。

たぶん、ママは朝とっても忙しくて、時間にも心にも余裕がないのだと思います。それは私にも十分身に覚えがあります。

ただ、案外こういう何気ない言葉がけが、子供がなかなか生活習慣を身につけることができない原因になっていたりします。人の都合で命令されたり、お願いされてイヤイヤやったことって、なかなか身につかないですよね。それは大人も子供も同じだと思います。

また、ママは教育のつもりで言っていても、「それってママの都合じゃないの?」「ママにお願いされたからやったよ」と誤解する子も出てきます。

「~しよう」「~しましょう」「がんばりましょう」

では、園の先生は、お子さんにどんな言葉がけをしていますか? しゃがんで、お子さんと目線の高さを合わせて、お名前を呼んで、
 「○○くん、さあ、かえりのおしたくをしましょう」
 「おかあさんがまっているよ。がんばって、くつをはこうね」
こんなふうに言っていませんか? このちょっとした語尾の違いで、教育効果が変わってきます。

この言い方は、感情を抑えた理性的な言い方なので、大人が言っている言葉の意味が子供に伝わりやすいのです。ママが感情的になっていると、子供はママの感情の波を頭からざぶんと被ってしまい、ママの声は耳から入るけど、何を言われているのか理解できないまま終わることが、ままあります。

ママも、人から感情的な言葉をぶつけられたとき、相手が何を言おうとしているかよりも、「マイナスの感情をぶつけられた」という事実が強く心に残りますよね。それは、子供も同じです。

子供に「どうすればいいのか」「どうすることが正しいのか」「どうすれば自分でできるようになるのか」をしっかり伝えて、教育効果を上げるには、ママが自分の感情をコントロールする努力と根気が必要になってきます。園の先生は、いろいろなタイプの子供にこれを実践してきているので、冷静さと根気が身についているのだと思います。

私も、子供たちに言葉をかけるときには、「冷静に、根気よく、これがこの子に伝える1回目だと思って伝えよう!」と心掛けています。

ちょっと言い方を変えるだけで、ママ自身の気持ちも次第に変わってきます。言葉を変えれば、感情にも変化が生まれてきます。

「自分の言葉はわが子にちゃんと届いているかな?」と自問自答しながらトライしてみてください。

(「Are You Happy?」2022年11月号)

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奥田敬子 

早稲田大学第一文学部哲学科卒業。現在、幼児教室エンゼルプランVで1~6歳の幼児を指導。毎クラス15分間の親向け「天使をはぐくむ子育て教室」が好評。一男一女の母。

 

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