
おなかの張り・ゲップの主な原因
ストレスがある⇒唾液を飲む回数が増える⇒唾液と一緒に飲み込んだ空気がたまり、おなかが張ってゲップが出やすくなる
急にゲップが出そうになったり、おなかが張ってオナラが出そうになったりして困った経験がある人は多いと思います。
普段からゲップやおなかの膨満感が多い場合、呑気症(どんきしょう)の可能性があります。呑気症は、唾液を飲む回数が多い人に見られる症状で、唾液と一緒に空気を飲み込んでしまうことで胃腸に空気がたまり、引き起こされます。胸やけや上腹部の痛み・張り等の症状がある場合も多いようです。
唾液を飲む回数が多くなる原因は、緊張やストレスです。ですので、呑気症の方は、頭痛や肩こり、耳鳴り、食いしばりによる歯の痛み、顎関節症などを合併していることも多いようです。頻繁にゲップが出たり、おなかの張りがある方は、緊張をほぐすような生活習慣を心がけましょう。アロマなど、気持ちをリラックスさせるような香りを生活に取り入れたり、食べ物では柑橘系などの酸っぱいものが緊張を和らげてくれます。梅干しやミント、春菊にもリラックス効果があります。
おなかの張りにおすすめの漢方は、茯苓飲(ぶくりょういん)です。ゲップがなかなか出なくて苦しいときにも効果抜群で、体力がない女性によく処方します。比較的体力があり、胃腸全体が縦に張っている人には、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を処方します。下痢っぽい人にもおすすめの漢方です。この2つで効かないときは、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を加えます。ストレスが強く、少しウツっぽい人の症状を改善してくれます。
うつむき姿勢は心も下向きに ストレスや緊張がある人は上を向きましょう!

良い姿勢
上を向くと、あごの力が抜けて、歯の食いしばりが解消します。そうすると、自然と緊張が解けてリラックスできるのです。姿勢もよくなるので、肩こりや頭痛も緩和されますよ。
悪い姿勢
緊張やストレスがあると、肩や首に力が入ってうつむき加減に。そうすると、あごに力が入り唾液がたまりやすくなります。ゲップが出やすい人は、時々意識して上を向きましょう。
食後を避け、ゆっくり軽く押しましょう!おなかの張りに効くツボ

中脘(ちゅうかん)
「中脘」は、みぞおちとおへその間にあり、おなかの張りや胃のつかえに効くツボです。消化器全体の不調にも効果的。
おすすめ漢方薬
あまり体力がない女性に 茯苓飲(ぶくりょういん)
体力があり、おなかの張りが強い人に 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
ストレスが強く、ウツっぽい人に 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
(「Are You Happy?」2023年1月号)

小林城治
精神科・心療内科医
医療法人社団ヘルメス会「J戸越銀座クリニック」理事長。
高い実績を認められた復職支援(リワーク)の専門機関、薬だけに頼らない療法で社会復帰をサポート。現代書林『赤ひげ名医シリーズ』に掲載他、日本テレビ『ニュースゼロ』TV東京『ワールドビジネスサテライト』等、テレビ出演も多数。
書籍『2014最新版 現代の赤ひげ 医療最前線の名医12人』に選ばれている。












