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勉強の仕方が分かりません。(後編)【竜の口法子 校長の熱烈エール もう大丈夫!】

〔お悩み〕
もともと勉強が好きで、勉強に熱心な高校に進学しました。長時間の勉強は苦にならないので、夏休みもほとんどの時間を勉強時間に当てているのですが、成績が全然伸びません。これだけ勉強しているのに結果が出ないのは、自分の勉強の仕方が間違っているからだと思うのですが、どう改善すればいいか分かりません。特に国語が苦手で、現代文、小説、古文、漢文すべての勉強法が知りたいです。アドバイスをいただけたらうれしいです。(17歳/福岡県)

「現代文」は、2~3日に一題の問題演習と丁寧な復習が大事

前回に続き、国語の勉強の仕方を具体的にお答えしていきます。

まず「現代文」は、2〜3日に一題の問題演習と丁寧な復習で、ある程度解けるようになります。必ずすべての答えを書いてから答え合わせをしましょう。次に採点をして、正解を朱書きします。ここからの復習が一番大切です。模擬試験もこの方法で復習をしてみましょう。

各設問の解答は、本文のどこを使っているのか、解説を読みながら、本文の該当箇所に印をつけます。
正解の選択肢は、本文の言い換えになっていることが多いことを確認してください。

記述の場合は、傍線部と設問内容、解答に使う箇所の関係を丁寧に理解します。国語の得意な人は、解答に使うべき場所をきちんと指摘できるので、そのようになるまで、本文から根拠を探す練習を重ねていってください。「この設問になぜこの箇所を使うのか、どうしても理解できない」ということになったら、遠慮せず国語の先生に質問してみましょう。

「古文」と「漢文」は、本文の意味をすべて理解することが大事

「古文」は、本文の意味がすべて分かれば、設問はやさしいことしか聞いていません。本文はすべて意味が分かるところまで読み込み、それを少しずつ増やしていきます。

読解問題の自己採点をし、解説を読んだ後で本文の読み込みを行います。意味の分からない語に印をつけ、すぐに口語訳で意味を確認します。本文に書き込んだりはせずに、1週間から10日ほど間をあけ、同じ文を読んでみましょう。 前回分からなかった語の意味が分かれば、印を消します。すべての印が消えるまで、これを繰り返します。意味が分からなければ、印が増えることもあり得ますが、自分をごまかさず取り組んでいきましょう。

「漢文」は、古文と同様に、本文を読み込む復習をしましょう。このとき、音読をすると読むスピードが上がります。ぜひ、試してみてください。

勉強も「縁起の理法」のもとにあり、努力に応じた結果が出る

高校生のあなたに適切な国語の学習法を、前編と後編にわたってお答えしてきました。中学・高校の勉強は正しいやり方で、努力を継続すれば必ず実を結ぶと思います。仏教的に言えば「縁起の理法」です。「原因があって、努力、精進という条件が加わって、結果が出てくる」という考えです。

結果が出てくるのにかかる時間は人によって差がありますが、必ず努力に応じた結果が出ると信じて、精進を続けましょう。もう大丈夫!!

(「Are You Happy?」2024年6月号)

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