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20代後半の娘が推し活に夢中です。【竜の口法子 校長の熱烈エール もう大丈夫!】

〔お悩み〕
飲食店でアルバイトをしながら一人暮らしをしている26歳の娘はアイドルが好きで、全国のライブに出かけたりグッズを買ったり、バイト代をほとんど推し活に使っているようです。もう少し将来のことを考えて仕事のことなども考
えてほしいと思うのですが、そういった話をするとウザがられ、しばらく音信不通になります。このまま見守っていていいものでしょうか。(神奈川県/50代)

女性の5人に1人が「推し活」をする時代

自分のイチオシを決めて応援する活動全般「推し活」は、一部調査では、20代から50代の女性の5人に1人がやっていると言われます。2021年の流行語大賞にノミネートされた「推し活」という言葉ですが、私たちが10代、20代のころ
には、そういう言葉はありませんでしたね。
私が校長を務める中高にも推し活をしている生徒がいます。寮の自分の部屋にポスターを貼ったり、グッズを集めたりしています。女子生徒に聞いてみると、苦手な勉強の前に見たり曲を聴いたりして、やる気を起こしているそうです。「推しの曲を聴き、よし、勉強も頑張るぞ! と、集中力が出るんです」と言っていました。「頑張っている
推しを応援し、自分も元気になる」とのことでした。

注意すべきはお金のトラブル

娘さんは、一人暮らしのアルバイトで、自立した範囲内でお金を使っているなら、親の心配以外には、現時点で誰かに迷惑をかけているわけではないようです。今後、最悪の事態を想像してみると、やはり、お金の使い過ぎによるトラブルが挙げられます。仕事を休みがち、辞めてしまう、そして、収入以上の支出が続き、借金をし始めたら危険
です。娘さんは26歳で大人ですので、すべて自己責任でやらなくてはなりませんが、家族からのチェックもある程度必要でしょう。
娘さんは、お母さんが心配することについて、本当はよく分かっているのだと思います。今はまだ確実にやりたい仕事や夢がなく、生きがいが見つからず、代わりに推し活に熱中しているのだと思います。20代後半ともなれば、いつ
かは仕事や家庭など、将来設計をし、現実に向き合わなければいけないことは分かっていると思います。離れて暮らしていることで、普段電話などの短い会話しかない場合、心配だという要件だけを伝えても、説教されているようで、聞く耳を持たないでしょう。

頭から否定せず話に耳を傾けることが大切

ポイントは、お母さんが話したいことを話すのではなく、いかに娘さんに話をさせるか、ということです。娘さんの予定に合わせ、外食やショッピングなどに誘ってみてはいかがでしょう。そして、娘さんの話をたっぷり聞いてあげ
ることです。少しだけ、娘さんの推しについて調べてみるのもよいでしょう。
そのなかで娘さんが将来について話し出したら、頭から否定しないことです。いつまでも推し活に夢中になるわけにはいかず、どこかで結婚や仕事をどうするのか、将来を真剣に考える時が来るはずです。そのときには、一番の相
談相手としてお母さんの存在があってほしいと思います。もう大丈夫‼

(「Are You Happy?」2023年10月号)

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竜の口法子 

幸福の科学学園 那須本校 校長

1969年静岡県生まれ。文教大学文学部卒業。幸福の科学学園・那須本校の校長。中高時代は陸上部に所属。最近はエアロバイクにハマっています。

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