地獄脱出Q&A-亡くなった大切な人も、自分も、天国に還り再会するためには

亡くなった大切な人も、自分自身も、天国に還り、そこで再会するためにはどういう心がけで生きればいいのでしょうか。
幸福の科学の霊園がある総本山・那須精舎の伊藤真道館長に、死後の世界や供養に関する疑問に答えていただきました。

Q. 大切な人が地獄に行っていないか心配です。

A.遺された人の生き方で、故人に反省を促すことができます。

地獄に堕ちた人が天国に上がるためには、生前の間違った生き方に気づき、反省しなくてはなりません。天上界には、地獄に堕ちた方を説得に行く天使もいますが、そのような天使が来ても「自分は悪くない。悪いのはアイツだ。悪いのは世間だ」と反発してしまう人は、自分の間違いに気づくまで地獄で修行をする必要があります。

総本山・那須精舎には、来世幸福園という霊園がありますが、入園した諸霊も、全員がすぐに天国に行くわけではないでしょう。しかし、遺された子孫や遺族が供養の光を手向けることで、彼らに反省の機会を与えることができます。

亡くなった先祖は、子孫の生き方を見ています。子孫が信仰ある生き方、素晴らしい生き方をしていれば、「自分の生き方のここが間違っていたのかもしれない。だから今、暗い世界にいるんだな」と自分の間違いに気づけるのです。反省が進めば、いずれ天国に還ることができます。

一番大切なのは、地獄に堕ちた霊自らが間違いに気づくことです。それを願いながら、供養の思いを手向けましょう。

Column 自殺で亡くなった場合は?

自殺した方は、残念ながら天国にも地獄にも還れないケースがあります。死んでも霊として存在するので、「死ねなかった」と思い、自殺を繰り返すのです。自分が霊的な存在だと気づくことで、次の修行先であるあの世へ行くことができます。

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Q.天国に行くか地獄に行くかはどうやって決まりますか?

A.神仏の心にかなった生き方だったかどうかです。

生きている間に、良い心と悪い心のどちらを多く持っていたかで分けられます。

まず、天国は神仏が統べる世界ですから、天国へ行く大前提は「神仏やあの世を信じること」です。そのうえで、神仏の心にかなった生き方をしたかどうかで判定されます。「人に優しくする」「努力をする」などの良い心、良い行いをすることが大切です。

神仏やあの世を信じず、「自分さえ幸せになればいい」「他人なんてどうなってもいい」という自己中心的な生き方をした人は、地獄でしばらく反省することになります。

Check! 天国に還る心 

□神様に生かされていることに感謝ができる
□他人や困っている人に優しくできる
□積極的に人の幸せのために努力できる

Check! 地獄に堕ちる心

□神仏を否定し、あの世を信じない
□「あれも欲しい、これも欲しい」と欲が尽きない
□人のせい、環境のせいにしてばかりいる

Q.忙しいし大変だし葬儀は簡略化してもいい?

A.葬儀は、死の自覚を促すために大切です。

最近では、遺族の時間が取れないという理由で葬儀が簡略化されることも増えています。通夜式や告別式などの葬儀には、故人に「死の自覚」を促す大切な意味があります。

通夜式で自分のご遺体を見たり読経を聞いたりして、死の自覚を持ってもらい、翌日の告別式で念を押して説得することで、スムーズに三途の川を渡ることができるのです。

最近気になっているのが、新型コロナウィルスで亡くなると、感染防止のために、24時間経たなくても火葬してもよいとされたことです。これは霊的に見ると問題があります。

人は死んでから24時間は、まだ魂と肉体が「霊子線」と呼ばれる線でつながっています。その状態で火葬されてしまうと、肉体を焼かれる苦痛と恐怖を味わうことになり、パニックを起こして、あの世への旅立ちに支障をきたしてしまうのです。

葬儀は、霊的な知識をもとにつくられた儀式なのです。

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Q.大切な人を亡くした悲しみが消えません。

A.故人のためにも、希望を持って生きましょう。

私がよくアドバイスしているのは、「悲しむのも1年までにしたほうがいいですよ」ということです。悲しい思い、不幸な思いのなかで生き続けるのはつらいですし、悲しみを長引かせると、その思いが執着になり、故人のあの世での修行が妨げられてしまいます。亡くなった方のためにも、悲しみすぎないということは大切なのです。

もう二度と会えないと思うならば悲しみは癒えないでしょう。しかし霊的人生観を持つことで考え方は変わります。自分も素晴らしい生き方をして、天国に還ることができれば再会できる。それを心の支えにして生きていくと同時に、亡くなった人に恥じない生き方を目指してほしいと思います。

また、折に触れて供養をすることも大切です。大川隆法総裁の教えによると、亡くなった方は、家族が命日やお彼岸、お盆に供養してくれるのを楽しみにしているそうです。そうした機会に供養の光を手向けることで、亡くなった方はあの世で光に包まれる幸福な体験ができるのです。

「お互い良い人生だったね」と、笑顔で再会できることを楽しみに、希望を持って生きていきましょう。

Q.死んだ後のことなんて考えても仕方ないのでは?

A.死は人生の卒業式。進路の準備は大切です。

人は、魂を磨くために、霊界とこの世を何度も生まれ変わっています。あの世こそが本当の世界であり、この世にはしばらく勉強に来ているだけです。

死はあくまで「卒業式」であり、魂はその後も生き続けます。大学生であれば、「どこに就職しよう」「こんな生き方をしたい」と、進路を考えながら勉強しますが、人生も同じです。

進路を考えておかないと露頭に迷ったりするように、死後の準備をしておかなくては、死んでから大混乱に陥ってしまいます。事前に〝卒業後〞の生き方を考えておくのは大切なことです。

Let’s try! 死後をイメージングしよう。

毎日する必要はありませんが、時々、自分が死んだときのことを考えておくことで、死後に混乱することなく旅立つ準備ができます。「自分が死んだとき、周りの人はどう思うか」「死んだときどんな後悔が残るか」をイメージングしてみましょう。

Q.死ぬのが恐くてたまりません……。

A.死後の世界を知ることで恐怖が消えます。

死の恐怖に負ける原因は何かというと、一番は「死後の世界を信じないこと」だと思います。「死後の世界のことがまったく分からない。死んだら自分の存在自体が消えてしまうかもしれない……」。そう考えているから、恐怖が生まれるのです。あの世の世界について知り、人間の魂が永遠だと気づくことで、自然と恐怖は消えていくはずです。

また、死の恐怖がある人のなかには、死後の世界が幽霊やゾンビが跋扈(ばっこ)するホラー映画のような世界だと思っている人もいるかもしれません。こういった人が死の恐怖に打ち克つには、「天国という素晴らしい世界があって、自分も死んだらそこに還る」と、死後の世界のイメージを切り替えることが大切です。
「自分が死んだら、天国に還れるように、素晴らしい人生を送ろう」と考えている人にとって、死は恐怖ではなく新たな旅立ちに過ぎないのです。

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Q.天国に還った後はどんな生活をしますか?

A.より高次な世界を目指して修行を続けます。

「天国」と一言で言っても、同じような一つの場所というわけではありません。霊界は多次元構造になっており、上の次元へ行くごとに、神仏の世界に近づいていきます。

私たちが今生きている地上は三次元世界であり、人は死ぬと、魂の段階に合わせた世界に還ります。天国に還ればそれで終わりではなく、より素晴らしい世界に向かって魂を向上させ、修行を続けていくのです。

ある程度の期間、霊界で過ごしていると、その世界で学べることがなくなってしまうことがあります。そうなると、魂をより成長させるために、再び地上に生まれて新しい経験を積むのです。これを仏教で「転生輪廻」といいます。

新しい時代、新しい環境、新しい人間関係の中に生まれ、自分を成長させて天国に還る。これを繰り返しながら、私たちは長い時間をかけて、仏に向かって歩んでいるのです。

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