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小学2年生の息子がゲーム依存になってしまいました。【竜の口法子 校長の熱烈エール もう大丈夫!】

〔お悩み〕
去年の夏、小学2年生の息子にゲーム機を買い与えてから、すっかりゲーム中毒になってしまいました。家にいるときは、宿題をする30分以外は寝るまでゲームに熱中しています。機会あるごとにゲームを控えるよう注意するのですが、まったく効き目がない状態です。どうしたら自主的にゲーム時間を管理することができるようになるでしょうか。(東京都/60代)

生活に支障をきたす「ゲーム依存」は危険

小学2年生で、ゲーム中毒になっているとのこと。このままゲームに熱中しすぎることは、とても危険だと思います。視力や姿勢が悪くなるだけでなく、ゲーム依存が進むと、睡眠障害、昼夜逆転の生活、学力の低下、食欲不振など、生活に支障が出始めます。
2018年、若者のゲーム依存に関する初めての全国実態調査がありました。それによると、10歳〜29歳の5人に1人が、平日に3時間以上ゲームをしていることが分かりました。ゲーム時間が延びるほど、遅刻や欠席、引きこもりなど生活に支障が出ており、「ゲームをやめなければならないときにやめることができなかった」というゲーム障害の若者が増えています。社会人になってもゲームをやめられず、欠勤によって仕事を失ってもゲームを続けた、という報告もありました。

子供自身にゲーム使用のルールを決めてもらう

本来、時間管理がまだできない子供にゲーム機を買い与えるときは、使用についての約束をしてからが望ましいのですが、すでに使っているのであれば、今すぐにでも親子で話し合いをしましょう。
ポイントは、親子で話し合いながらも、息子さん自身が自分でルールを決めることです。それを家族みんなが聞いて納得し、家族のルールにすることです。もしお父さんもスマホやテレビ、パソコンなど、時間管理が必要なものがあれば、自身のルールを決めて家族全員に公表し、息子さんと一緒に守るというやり方もよいでしょう。

欲望をコントロールする自制心を身につける

スマホの普及でオンラインゲームにのめり込む若者が増えています。絶えず内容が更新されるゲームに没頭する子供は多く、自制心を身につけなければ、学生時代に時間の浪費をし、取り返しのつかないことになります。
息子さんはまだ小学2年生ですから、両親との触れ合いや家族旅行などを楽しみにする年齢です。息子さんとのコミュニケーションを心掛け、「衝動や欲望をコントロールしていく心」が身につくよう、親業としての子育てを、奥様と一緒に考えてみてください。
小学校の勉強に関しては、家庭学習をしっかり見てあげることが大事です。高学年から徐々に勉強が難しくなっていきます。やがて進学する中学・高校の勉強の基礎は、すべて小学校で学びます。計算、漢字の書き取り、教科書を読む力などが身についているか、親が確認してあげて、勉強が楽しく継続できるよう工夫してみましょう。
要は、息子さんの中で「ゲームの重要性」が一番にならないようにすることです。親子で今回の問題をチャンスととらえ、よく話し合ってみましょう。もう大丈夫‼

(「Are You Happy?」2023年7月号)

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竜の口法子 

幸福の科学学園 那須本校 校長

1969年静岡県生まれ。文教大学文学部卒業。幸福の科学学園・那須本校の校長。中高時代は陸上部に所属。最近はエアロバイクにハマっています。

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